オンライン書店として始まったAmazonは、今日では本・CD・DVDに限らず、ありとあらゆるものを取り扱う総合ショッピングサイトとして絶大な人気を誇っています。
近所では購入できない品物も、クリック一つで最短翌日には自宅まで届けてくれるため、今では欠かせない存在になっている方も多いでしょう。

ところで、Amazonの支払いに用いることで沢山のポイントを貯められるお得なカードがあることをご存知ですか?
クレジットカードのポイント還元率は通常0.5%ほどに抑えられているものが大半ですが、Amazonを利用する時に限り1.5%~2.5%という破格の還元率を提供しているカードが存在します。
Amazonでの買い物時にこのカードを利用すれば、優れた利便性はもちろんのこと、よりお得にショッピングを楽しむことが出来ますね。

そこで今回はポイント還元率が高く、とりわけAmazonでの利用時に大いに役立ってくれるおすすめカードをご紹介します。

Amazonで買い物をよくする方にオススメなカードとは?

Amazonのロゴ

Amazonは豊富な品揃えを誇る一方、楽天やYahoo! ショッピング、街中の書店や家電量販店とは異なり、買い物時にポイントがほとんど付かないデメリットがあります。

確かにAmazonにも「Amazonポイント」と呼ばれるポイントプログラムがあります。
ところがこのAmazonポイント、楽天やビックカメラなどで貯めるポイントと比べると対象商品が僅かに限られており、沢山貯めて次回以降の買い物に用いることは思いのほか難しいもの。
普段の買い物でポイントを貯めることを楽しみのひとつとしている方にとっては、なんとも残念なデメリットです。

しかしご安心ください。Amazon独自のポイントはなかなか貯められなくても、クレジットカードのポイントはちゃんと付与されます。しかも一部のカードなら、他のお店でのお買い物よりも高い還元率でポイントを得られるため、Amazonでの買い物であってもポイントを貯めることは十分に可能なのです。

それでは具体的に、どのカードなら沢山のポイントを貯められるのでしょうか?
まず最初は、Amazon自らが発行する2枚のカードをご紹介します。

Amazon MasterCard クラシック

Amazon MasterCard クラシック

Amazonは三井住友カードと提携してMasterCardブランドの自社クレジットカードを2枚発行しています。
その2枚のうち一般会員向けに提供されているのが、こちらのAmazon MasterCard クラシック。
配送時に使われるダンボール箱を模したカードフェイスが特徴的な1枚ですが、Amazon利用時に限らずあらゆる買い物で沢山のポイントを貯められる優れもののカードです。

街中や他のショッピングサイトでの買い物時には利用料金の1%分のポイントが貯まり、これだけでも十分に高還元率なのですが、Amazonの利用時にはなんと、利用金額の1.5%相当のポイントが付与されます。

それだけではありません。このポイントは、最後に獲得・利用した日から1年間有効なものであるため、日常的にAmazonを使っている方であれば有効期限を気にすることなく半永久的にポイントを貯めることが出来るのです。
普段の買い物で少しずつ使うのはもちろん、じっくり沢山貯めて大きな買い物に用いることも夢ではありません。
高還元率のポイントが付与されるカードの場合、ポイントの有効期限が1~2年程度と短い欠点がありますが、このAmazon MasterCardは数少ない例外です。
年1回以上の利用で年会費も無料になるため、Amazonユーザーであれば是非とも携えたい1枚です。

Amazon MasterCard ゴールド

Amazon MasterCard ゴールド

Amazonの自社クレジットカードのうち、上位会員向けに提供されているカードが、こちらのAmazon MasterCard ゴールドです。
年会費は10,800円(税込)と高額ですが、Amazon利用時のポイント還元率は2.5%と驚異的な高還元率を誇り、更に注文した商品の即日配送やビデオ・音楽の視聴サービスを利用できるAmazonプライムの特典をすべて無料で利用出来ます。

「確かに高還元率のポイントとプライム特典は嬉しいけど、それでも年会費が高いなあ……」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、どんなに特典が充実していても、10,800円の年会費は申込を躊躇してしまうものです。
ところがこの年会費、所定の手続きをすることで半額以下に抑えることが出来るのです。

年会費を半額以下にする方法その1 支払い方法をマイ・ペイすリボに変更する
まずは毎月のカード料金支払いを、マイ・ペイすリボに変更します。これにより、年会費は50%割引の5,400円となります。

マイ・ペイすリボとは三井住友カードが提供する支払い方法のひとつで、毎月の利用料金をあらかじめ指定した金額のみ支払うリボ払いにするものです。

リボ払いだと金利代わりの高額な手数料が発生することから身構えてしまう方もいらっしゃいますが、その心配も無用です。
毎月の支払金額をカードの利用限度額と同額に設定すれば、実質一括払いになるためにリボ払い手数料が発生することはありません。
手数料を1円も払うことなく、年会費は半額に出来るため、リボ払いの利用予定がない方にとってもおすすめの方法です。

年会費を半額以下にする方法その2 明細の受取方法をWebに指定し、1年に6回以上カードを利用する
年会費を半額に抑えられるだけでも十分お得ですが、それに加えてもうひとつ年会費を下げる方法があります。
それが明細のWeb受取です。カードの明細は通常郵送で受け取ることが大半なのですが、この受取方法を郵送からWEBに変更し、1年に6回以上カードを利用すれば、年会費がさらに1,080円割引されます。
WEB明細は確認の度にわざわざPCやタブレットを開く手間こそありますが、場所を取らずに全ての明細書を一元管理できるため、お得なだけでなくとても便利なものでもあるのです。

この2つの年会費割引方法を実践すれば、Amazon MasterCard ゴールドの年会費は半額以下の4,320円に抑えられます。Amazonプライムの年会費が3,900円であることを考えると、実質わずか420円でゴールドカードを持つことが出来る計算ですね。
すでにプライム会員になっている、あるいはプライムサービスを利用したいと考えている方であれば、一際おすすめできる1枚です。

Amazonでポイント還元率が高いクレジットカード

Amazon発行のカードはさすがに優れた使い勝手を誇りますが、この他にもAmazon利用時に高いポイント還元率が適用されるカードがあります。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT

オリコカードが発行するOrico Card THE POINTは、高還元率を誇るカードとして有名な1枚です。通常のカード利用でも還元率は1%と高水準ですが、Amazonの利用時にはこれに+0.5%が加算され、さらにカード会員向けページ内にあるオリコモールを経由して支払いを済ませるともう0.5%追加加算されます。

これにより、Amazon利用時の合計のポイント還元率は2.0%。
Amazonのゴールドカードには及びませんが、クラシックよりも0.5%高い還元率で買い物を楽しむことが出来ます。

JCBプロパーカード

JCBゴールドカード

意外に思われるかもしれませんが、JCBが自ら発行するプロパーカードも、Amazon利用時には高いポイント還元率を誇ります。

最も定番のカードであるJCBオリジナルシリーズは、JCB会員向けページ内にあるOkiDokiモールを経由してAmazonを利用することで、ポイント還元率が0.5%から1.75%と3倍以上に跳ね上がります。プロパーカードでありながら高還元率のポイントが付与されるのはとても珍しいことなのですが、Amazon利用時にこの還元率とは嬉しいものですね。

また29歳未満の方の場合、JCB CARD EXTAGEと名付けられた若者層向けのカードを申し込むことが出来、このカードではオリジナルシリーズよりもさらに高い、2.25%の還元率でポイントが付与されます。

また、JCBのプロパーカードは高還元率であることに加え、優れた利用実績を積み重ねることでJCB THE CLASSと呼ばれるブラックカードを取得できる可能性もあります。
お得にカードを使いこなす一方でステータスカードの取得も視野に入れられる、まさに優れものの1枚です。

どっちがお得? オリコカードザポイントとAmazonMasterCard

さて、ここまでAmazon自らが発行するカードとオリコカード、JCBのプロパーカードを紹介しましたが、ポイントの還元率に関してはAmazonマスターカード(クラシック/ゴールド)とオリコカード・ザ・ポイントがそれぞれ拮抗しています。
この3枚の中で最もお得な1枚は、はたしてどちらなのでしょうか?

ポイント有効期限の有無と Amazonプライムを使うか否かが重要な焦点

Amazonプライム

ポイント還元率を見る限りでは、Amazonのクラシックが1.5%、オリコが2%、Amazonのゴールドが2.5%と、0.5%刻みで並んでいます。これを見る限りでは、ポイント還元率においてAmazonのゴールドカードに軍配が上がります。

しかしAmazon ゴールドの場合、毎年10,800円の年会費が発生します。そのため、先にご紹介した年会費の割引(マイ・ペイすリボの利用とWEB明細の登録)と、Amazonプライムの利用が必須となります。
Amazonプライムを使わない方の場合、Amazon ゴールドの年会費は割引を考慮しても実質4,320円となるため、いくら高還元率であっても割高なカードとなってしまいます。

一方のオリコカードザポイントは還元率が2%とAmazonのゴールドより0.5%低い代わり、年会費は何もしなくても無料です。Amazonプライムを利用せず、けれどもより高還元率のカードを選びたい場合には、オリコカードが最良の選択となるでしょう。

ところが、オリコカードザポイントも良い点ばかりではありません。
このカードで貯めたポイントは有効期限があり、わずか1年で失効してしまいます。そのため、獲得後1年を迎える前に何らかの商品や他社ポイントに交換しなければなりません。
交換商品にはAmazonギフト券も含まれているため、使い勝手の良さでは何も遜色はありません。しかしあと少しでお目当ての商品やポイントに交換できる時に期限切れを迎える可能性もあり、その場合大変もったいない思いを余儀なくされます。

以上のことから整理すると、Amazonプライムを利用している場合にはAmazonゴールドカード。プライムは利用していないけれど、高還元率でポイントを貯め、貯まったポイントはちょくちょく交換して行きたい方にはオリコカード・ザ・ポイント。年会費負担はを最小限に抑え、高還元率のポイントをコツコツ貯めて行きたい方にはAmazonクラシックカードが、最もお得なカードであるといえるでしょう。

Amazonの利用頻度にあった1枚を選ぼう

Amazonの利用時に一番得するクレジットカードについて、ご紹介致しました。
Amazonはあらゆるものを取り扱っているために、ネットショッピングで利用する頻度も高く、高還元率のカードを支払いに用いればあっという間に沢山のポイントを獲得できる点が嬉しいところです。

その一方、Amazonの利用で高還元率のポイントが付与されるカードにも様々な種類があるため、どれを発行しようか迷ってしまう点が悩ましいところです。これについてはそれぞれ、Amazonの利用頻度と金額、そして貯まったポイントを普段どのように利用するかをチェックして、最適なカードを選んでいきましょう。

いずれのカードも、1年ほど利用してみてから利用継続や切り替え、解約を検討することが出来ます。まずは試しに高還元率カードのいずれかを発行して、ご自身に合う1枚をじっくり見定めていくと行った選び方もまた、ベストな1枚を選ぶ上でおすすめの方法です。