競輪や競艇などの公営競技は現金か銀行口座を介してのやり取りが主なのですが、ネットで馬券や舟券などの各種投票券を購入する場合にはクレジットカードが利用できることが多く、当選金は登録した口座に振り込んでもらうことができます。
競馬好きな人がこれを利用すれば、趣味を活かして楽しく馬券を購入でき、換金する時に現金化を行うことも可能です。

とはいえ、使えるクレジットカードには制限があるため、まずはお手持ちのクレジットカードがネットでの馬券購入に対応しているか否かを確認することが必要です。
また払戻金は即日で受け取れるわけではないため、レースが開催される週末のうちに現金が必要な場合には別の現金化の方法を探さなければなりません。

そして最も大切なことですが、現金化のためには確実にレースの順位を当てていく必要があります。これについてもコツがいるため、現金化にあたっては十分な準備と競馬に関する豊富な知識が必要です。

今回は自分でクレジットカード現金化をする場合に競馬を利用する具体的な方法と、注意点についてご紹介いたします。

そもそも馬券はクレジットカードで購入できる?

そもそも馬券はクレジットカードで購入できる?

ギャンブルにクレジットカードを使うことなんてできるの?」
「馬券購入にクレジットカードを使っている人なんて見たこと無いんだけど…?」
そう疑問に思われる方も多いことでしょう。
確かに多くの公営競技やギャンブルでは、現金によるやりとりが専らです。競輪場や競艇場へ出かけても、投票券(車券や舟券)の購入は原則現金でのみ行われています。
しかし競馬の馬券をインターネットで購入する場合、クレジットカードの利用が可能です。
競馬の主催者であるJRAではインターネットサービスの「JRAダイレクト」を提供しており、これを利用して馬券を購入する場合、国内で発行される6種類のカードに限りクレジット購入ができます。

馬券購入に利用できるクレジットカードは次のとおりです。

  • JCBカード
  • 三井住友カード
  • MUFGカード(UFJカードを含みます)
  • DCカード
  • NICOSカード
  • 楽天カード

JRAダイレクトのページからクレジットカードで購入する方法がわかります。まずは登録が必要です。→詳細はこちらから

※実際の購入には、これらのカードの発行に加えて、カード会社の提供するインターネットサービスへの登録が必要です。

JRAダイレクトへの登録と、カード会社のネットサービスの利用手続きに一手間かかってしまうことは否めません。
けれどそれが済めば購入はクレジットカードで、払い戻しは現金で行われるため、競馬の予想に自信がある方にとっては、レースを楽しみつつ現金化を行うといったことができるようになるのです。

払い戻しは即日では行われないので注意が必要

払い戻しは即日では行われないので注意が必要

レースの予想が的中し、購入した馬券が払い戻しの対象となった場合、クレジットカードの引き落とし口座へ払戻金が入金されます。
これで晴れて現金化も成功です。しかし一つだけ、入金タイミングについては注意が必要です。
通常、レースを当てた時には競馬場や全国のウインズ(場外馬券売り場)で即日払い戻しが行われ、同日中に開催されるほかのレースへ払戻金を充当させることもできます。
しかしクレジットカードで馬券を購入した場合、払戻金は即日で口座へ入金されるわけではありません。

払い戻しが行われるのは翌週の月曜日以降

払戻金の入金は週末に全レースが終了した後、次の月曜日※にJRAより振込が行われます。
そのため、仮にレースの予想が的中したとしても即日で現金化ができるわけではありません。
週末のうちに現金が必要な場合には、競馬以外の別の現金化の方法を探す必要があります。

※ゆうちょ銀行のみ月曜日ではなく、木曜日に払戻金が振り込まれます。

確実に競馬を当てるにはコツが要る

クレジットカードで馬券を購入できる仕組みがあることから、競馬を現金化に用いることはたしかに可能です。
けれども、実際に現金化を行う上では3つのハードルがあります。
実際に馬券を購入する前に、この3つのハードルについても確認していきましょう。

ハードルその1:購入ごとに発生するシステム利用料

購入ごとに発生するシステム利用料

JRAダイレクトでは、1回の馬券購入にあたって100円(税込)のシステム利用料が発生します。
そのため、現金化にあたってはこれを手数料の代わりと見なす必要があるのです。
1回あたりの利用料は微々たるものですが、もし1週間に12レース分の馬券を購入したとしたら、1カ月の累計利用料は4,800円にものぼります。

多くのレースで馬券を購入する場合、このシステム利用料の負担もばかになりません。

ハードルその2:一ヶ月あたりの利用限度額

システム利用料に加えてもう一つ、JRAダイレクトでは1カ月あたり5万円までの利用限度額が定められています。
どんなにカードのショッピング枠に余裕があったとしても、1カ月5万円以上の馬券購入はできません。
少額の現金化のみ検討している場合ならこれでも十分なのですが、5万円以上の現金化を検討している場合には業者へ依頼したり、自分で金券や電化製品を購入して現金化を行うなど、他の方法を検討する必要があります。

ハードルその3:レースを当てることの難しさ

レースを当てることの難しさ

3つあるハードルの中で、これが最も難しいものに挙げられるでしょう。

万馬券を当てるといった予想は現金化のやり方としてはあまりふさわしいものではありません。
当たると確かに大きいのですが、外れてしまうことが多く、現金化どころか全損になってしまう可能性のほうがずっと高いからです。
しかしながら、競馬の予想で最も簡単と言われている、上位3位以内になる馬を当てるだけの複勝であっても、ピタリと的中させるのは思った以上に難しいものです。

現金化のための競馬では、レースを当てることに加えて、負けた分を回収することも必要となります。どんなに予想が上手くても、全てのレースの順位を完璧に的中させることはできません。
そのため、ある程度負けてしまうことを考慮に入れて、それを上回るだけの払戻金を受け取れる予想を立てることが大切です。
しかしながら、高額な払戻金を受け取るためにはより正確にレース順位を当てる必要があり、それだけ難易度も高いものとなります。

馬券購入でクレジットカード現金化を行う場合、競馬と馬に関する知識を十分に持つことはもちろんのこと、購入した馬券の回収率も頭に入れなければなりません。
これは数ある現金化の方法の中で、最も高度かつ負担の大きなものであるといえるでしょう。

馬券を購入しての現金化は 競馬の玄人向けの方法

クレジットカードの現金化に競馬を用いる方法について、ご紹介致しました。
現金化を行ってギャンブルの資金を用立てるといった話はよく耳にしますが、その逆として競馬を現金化に用いるといった方法は初耳だった方も多いのではないでしょうか。

利用できる金額やカードの種類に制限こそありますが、競馬を始めとした公営競技では、今クレジットカードの普及が着々と進みつつあります。
もちろん現金化にこれらのギャンブルを用いるには上手くレースの予想を当てることが必要であり、それは決して簡単なものではありません。
予想を当てることに加えて負けない馬券購入も必要になることから、むしろ普段の競馬よりも難易度が非常に高い物になることでしょう。
しかしレースの予想を得意としていて、なおかつ競馬が好きな方にとっては、趣味を活かした方法として最も楽しい現金化の手段になり得ます。

現金化の方法は主に換金率の高さや取引の手軽さ、安全性などから選ばれることが一般的です。
けれど必要な現金が少額で、かつ競馬が趣味の場合には、今回ご紹介した現金化の方法も候補に加えてみてはいかがでしょうか。