日々さまざまなクレジットカードが登場する今日、発行したはいいものの、ほとんど使う機会がなくなったカードが財布に眠っている方も多いのではないでしょうか?
使わなくなったクレジットカードは財布の重石になってしまうだけでなく、紛失したら不正使用の危険に晒されたり、無駄に年会費を払い続けてしまうなどのデメリットがあります。
これを防ぐためにも、折に触れて手持ちのカードは整理することを心がけたいものです。

けれどここで一つ心配な点があります。
クレジットカードを解約するとどんなデメリットが生じるのか、ご存じの方はあまり多くありません。
事前にどんなデメリットがあるのかを知っておかないと、予期せぬハプニングやトラブルで慌ててしまうことも十分に考えられます。
これを防ぐため、解約手続きに踏み切る前にあらかじめどんなデメリットが生じるかを確認しておきましょう。

今回はクレジットカードの解約によって生じるデメリットと、実際の解約の流れ、そして意外と見落とされがちな注意点として、入会キャンペーンや特典を狙った解約の注意点について解説致します。

解約する前にデメリットを知っておこう!

クレジットカードの解約によって生じるデメリットは、大きく4つあります。

携帯や公共料金の支払いが「未払い」になってしまうことがある

クレジットカードの画像

電気・ガス代や携帯料金、自宅のネット回線の支払いに用いていたクレジットカードを解約する場合、請求先の変更手続きが上手く行かずに1~2ヶ月ほど未払いになってしまうことが多々あります。

解約後のクレジットカードはもちろん決済が全く行えません。
従って、解約前に各種支払いの請求先を解約するカードから新たなクレジットカード、あるいは引き落とし用の銀行口座へ変更する必要があります。
しかしこれがくせ者です。最近はネット上で変更手続きをすれば次の請求からすぐ反映されるものも増えつつあるのですが、一方で長い時間を要する場合も多く、最長で反映まで2ヶ月ほどかかってしまう場合もあるのです。

未払いになってもすぐ支払い用の案内ハガキが届くのが救いですが、スマホの本体を分割で支払っている場合には、信用情報に未払いの記録が残ってしまう可能性も考えられます。
これを防ぐためにも、時間に余裕があるならば請求先が正常に変更されたことを確認した上で解約手続きを進めていきたいものです。

せっかく貯めたポイントが消滅してしまう

クレジットカードの明細書

解約に伴い、これまで貯めていたポイントは全て失効してしまいます。
すでにカタログ商品や他社ポイント、マイルなどに交換が済んでいる場合には何も心配はいりません。
しかし沢山ポイントが貯まっているにも関わらず、交換を忘れたまま解約。結果せっかくのポイントをすべて無駄にしてしまうといったことが時折あります。
言うまでもなく、これは非常にもったいないものです。ポイントのことなんて今まで全く気にしていなかった方ならまだしも、これまで一度でもポイントを意識したことがあるのなら、例え少額であっても何かしらのモノに交換を済ませた後に解約をするようにしましょう。

なお、ポイントの交換・移行期間中に解約をした場合、解約手続きが優先されてポイントの交換手続きが中止されてしまうことがあります。そのため、交換が完了するまでは解約手続きを待つ方がいいでしょう。

解約タイミングによっては年会費を1年分余計に払ってしまうことがある

クレジットカードと電卓

最ももったいないクレジットカードの解約タイミングがいつか、ご存知でしょうか?
答えは年会費が発生した月の翌月です。カードの年会費は解約しても月割で返金されることがなく、どんなに高額であっても1円も返ってきません。

1,000円くらいの年会費であれば気にならないかもしれませんが、ゴールドカードのように1年あたり1~2万円の年会費がかかるカードの解約を検討している場合、痛い出費となってしまうことは否めません。

先にご紹介したポイント交換や支払先変更などの都合もありますが、年会費の発生月が迫っている場合には解約を急ぐことをおすすめします。

再度申し込んでも発行されない場合がある

スマホとクレジットカード

「一度は解約したけれど、またあのカードを利用したい」
様々なカードを使っていくうち、そう考えることもあるでしょう。
しかし一つご注意いただきたいことがあります。たとえ以前に発行してもらったとしても、申込時の信用情報や他社の利用実績によっては、再発行を断られてしまう可能性があるのです。

過去に自社のカードを利用したことがある申込者であれば、審査が優遇されるのではないかなと考える方は多いでしょう。
確かにカード会社が発行審査を行う際、過去の実績を見て審査にプラス材料と考える可能性は十分にあります。
しかしそれ以上に重要なのが、現在の収入や勤務先、他社の現時点での利用実績です。
過去にどんなに多額の利用実績があったとしても、今収入が大きく落ち込んでいたり、滞納の記録が数多くあった場合には、審査落ちになる可能性が十分にあります。

手持ちのカードの枚数を減らすことはマネー管理の上でいい方法ですが、その一方で解約時には「このカードをまた使いたいと思うことはないだろうか?」そう再考することも大切です。

解約の手続きは簡単? 解約するまでの流れを紹介

デメリットを確認し、準備が整ったら実際の解約に移ります。
ところでクレジットカードの解約は、具体的にどんな流れで行われるのでしょうか?

実際の手続きは電話1本で完了

コールセンター

クレジットカードの解約はあっけないほどに簡単です。
カード会社のサービスデスクに電話をして、解約したい旨を伝えたら、手持ちのカードをハサミで一刀両断するだけ。
この2ステップでカードの解約は完了です。電話の混み具合にもよりますが、だいたい10~15分もあれば全ての手続が終わります。

これまで解約をしたことがない方の場合、解約用の書類を作ったりや電話口での引き止めがあることを覚悟しなければならないと思うかもしません。
しかしクレジットカードの解約の場合、書類は一切必要なく、引き止めが行われることもまずありません。
スポーツジムや携帯電話の解約のほうが、引き止めや書類の記入がある分手間を要するといっても過言ではないほどです。

面倒な手続きが嫌で、解約を躊躇している方も多いことでしょう。
しかしご紹介した通り、実際の解約で必要なのは1本の電話と10~15分ほどの時間、そして解約したカードの細断に用いるハサミ1つだけなのです。

入会キャンペーンや特典狙いの即解約には要注意!

長く使っていたクレジットカードを解約する場合、信用情報にマイナスの影響が及ぶことはありません。
それどころか、保有枚数が少なくなることによって次に申し込むカードの審査に有利な影響が及ぶことも期待できます。
しかし、入会キャンペーンや特典を目的として申し込み、それを受け取ったら即解約するといったパターンを繰り返している場合には注意が必要です。

キャンペーン狙いの短期解約は発行審査時にバレる

キャンペーンの文字ブロック

短期間での解約は信用情報にも登録され、カード会社の審査部がこれを見ると「この人は特典狙いの申し込みが多いのだな」とすぐ見抜かれてしまいます。
その結果、申し込んでもカード発行に至らない可能性が高く、また申込情報(過去半年間の申し込み履歴が登録されている)にも審査落ちの履歴が残ってしまうことから、新たなカード発行が難しくなってしまうのです。

そもそも、1~2カ月の短期で解約する場合も、1年経ってから解約する場合も、発生するコストはほとんど変わりません。1年以内の解約であれば余計な年会費が発生することはなく、リボ払いの残高がなければ金利代わりのリボ払い手数料が加算されることもないからです。

従って、入会キャンペーンや特典を目的として申し込む場合には即解約をせず、後々のカード発行のためにも半年~1年ほどの期間をおいてからの解約をおすすめします。

スムーズな解約のためにも 事前の準備は万端に!

クレジットカード解約によるデメリットと実際の手続きの流れ、注意しておきたい短期解約時のペナルティについてご紹介致しました。
申し込み時の注意点については様々なWebサイトや雑誌で解説記事があげられていますが、解約についてはあまり情報がないため、これまで具体的な方法や注意点がわからなかった方も多いのではないでしょうか。

ご紹介した通り、クレジットカードの解約は電話一本で完了するシンプルなものです。
しかしポイントの交換や請求先の変更など、事前の準備をしておかなければ、勿体無い思いや面倒な変更手続きなどをする必要が生じます。
出来ることならこのような徒労は避けたいものです。そのため、解約を検討する際にはすぐ電話をかけるのではなく、先の4つのデメリットの対策を講じた上での解約を強くおすすめします。

そうすることで解約に伴うアクシデントは最小限に抑えられ、最もスムーズにカードの解約を完了させることが出来るでしょう。