クレジットカードの限度額と現金化について
クレジットカードにはキャッシング枠とショッピング枠のそれぞれに利用限度額が設けられています。
急に現金が必要になった時は、キャッシング枠を使って借金する方法が手軽で一般的です。

しかし、既に限度額いっぱい借金をしていてこれ以上借りられない人、審査に通らず新しいクレジットカードが作れない人などが、新たな現金の入手方法として注目しているのがショッピング枠を使った現金化です。

キャッシングと違い、ショッピング枠を使った現金化は買い物感覚で行えることもあり、利用者が増えています。

今回は、クレジットカード現金化で利用するカードのショッピング枠の利用限度額を確認する方法限度額を変更する方法、利用する際の注意点などを紹介します。

ショッピング枠を使った現金化の利点

クレジットカードのショッピング枠を使って現金化する利点について紹介します。

信用情報に載らない

クレジットカードでキャッシングをすると、信用情報に借金をした記録が残ってしまいます。
しかし、ショッピング枠を使った現金化には、買取り方式とキャッシュバック方式があります。

買取り方式では、クレジットカードのショッピング枠を使って商品を購入した商品を現金化業者に売り現金を得ます。

もう一方のキャッシュバック方式では、業者が指定した商品をクレジットカードで購入し、購入特典のキャッシュバックという形で現金を得ます。

どちらも、買い物をするという行為であり、借金とは違います。

買取り方式の現金化で、換金率の良いブランド品や金券を繰り返し購入して現金化を続けていると、クレジットカード会社から現金化目的の買い物と疑われ、カードの利用停止などのペナルティを受けてしまうかもしれません。

しかし、その点に注意して、計画的に利用していれば、はた目にはショッピングにしか見えないので、信用情報に借金として記載される心配はありません。

ローンやクレジットカードを利用すると、信用情報機関の信用情報に契約内容や返済状況、延滞状況などが記載されます。

これらの情報は最長で5年間保管されます。
万が一、ブラックリストに載ってしまうようなことがあれば最長10年記録が残り、この間新たなクレジットカード申し込みやローン申請ができなくなる可能性があります。

家を購入するなどでこれから大きなローンを申請しようとしている人の中には、信用情報に瑕がつくキャッシングを避け、ショッピング枠の現金化を利用するという人もいます。

ショッピングポイントやマイルが付与される

クレジットカードで買い物をすると、クレジットカード会社が提供しているポイントプログラムのポイントや、航空会社のマイルを貯めることができます。

陸(おか)マイラーと言われる、飛行機に乗らずに航空会社のマイルを貯めている人たちは、クレジットカードを上手に使うことで、特典航空券を手に入れたり、上級会員を目指したりしています。

クレジットカードのキャッシングではポイントは付与されませんが、ショッピング枠を使った現金化は、クレジットカードでショッピングをするのでポイントやマイルが付与されます。

複数の借り入れを一本化して管理できる

クレジットカードのキャッシングだけでなく、消費者金融などからも借り入れをしている人の場合、店舗毎に返済日、返済額などが違い、うっかり滞納してしまうということが起きてしまいます。

これらの借り入れを現金化に一本化することで、返済日はカード引き落とし日、返済額は毎月届く「利用額のお知らせ」やクレジットカード会社の会員サイトのマイページで管理できるようになります。

クレジットカードのショッピング枠、限度額は引き上げられる?

クレジットカードのショッピング枠、限度額は引き上げられる?
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠それぞれに限度額が設定されています。
限度額は収入やそれまでの利用実績などによって決まりますが、カード会社によって設定の仕方は違います。

限度額の確認方法、現金化はいくらまでできるのか、また限度額を引き上げることはできるのかなどについて紹介します。

クレジットカードの限度額設定例

クレジットカード会社によって違う限度額設定について、JCBとセゾンカードを例に挙げて紹介します。

JCBの場合

JCBは支払い方法で下の表のように、ショッピング1回払い枠、ショッピング1回払い以外の枠、キャッシング枠の3つのグループに分類され、グループ毎に利用限度額が決められています。
また、3つのグループ全てを合わせた総枠についても限度額があり、上限を超えて利用することはできません。

総枠(ショッピング・キャッシング合せた最大値) 800,000円
  ショッピング1回払い 800,000円
ショッピング1回払い以外を合わせた利用枠 500,000円
  ショッピング2回払い 500,000円
ボーナス1回払い 500,000円
ショッピングリボ払い 400,000円
ショッピング分割払い 400,000円
キャッシング全体の利用枠 500,000円
  キャッシング1回払い 200,000円
海外キャッシング1回払い 500,000円
キャッシングリボ払い 300,000円

まだ何も利用していない状態で、

例1.キャッシング枠で20万円を借りた後、1回払い80万円の枠があっても60万円までしか利用できません。

例2.海外旅行先で50万円を海外キャッシングで借りた場合、キャッシングはこれ以上利用できず、ショッピング枠の利用は30万円までとなります。

※この利用枠は1ヵ月にどれだけ利用できるかという金額を表すものではありません。したがって、現在既に利用している金額を差し引いた残りで考える必要があります。

セゾンカードの場合

セゾンカードの場合は、ショッピング利用可能枠150万円、キャッシング利用可能枠30万円というように用途別に限度額が定められています。

クレジットカードのショッピング限度額の確認方法

自分の限度額を知りたい場合、クレジットカード会社の会員ページからマイページにアクセスして照会することができます。
多くのクレジットカード会社では、限度額について、「利用限度額(利用可能枠)」と「利用可能額」の2つの金額を表示しています。

利用限度額(利用可能枠)

クレジットカードで利用できる上限額になります。先に説明した通り、クレジットカード会社によってショッピング枠とキャッシング枠を別々に設定している会社と、総額で枠を設けている会社があります。

利用可能額

利用可能額は利用可能枠から既に利用した分を差し引いた金額です。
毎月、カード引き落とし日に支払いが終わると、支払いが済んだ分だけ利用可能額が空いてまた利用できるようになります。

クレジットカードの現金化はいくらから利用できるか

クレジットカードの現金化は、いくらからいくらまでできるのでしょうか。

いくらからできるか?現金化の下限額

給料日までの数日間暮らせる現金が欲しい…。
大金ではなくていいので、数日間暮らせるだけの現金が欲しいという場合、現金化はできるのでしょうか。

現金化業者は、クレジットカードの現金化ができる最低金額を定めています。
多くの業者は最低1万円としているようですが、業者によっては千円から利用可能なところもあるようです。

ただし、業者を利用した現金化は手数料がかかるため、少額では割に合わない場合があります。

とはいえ、必要以上の金額を現金化してしまうと、その分手数料はかかり、気が大きくなって散財してまた現金化する、という負のスパイラルにはまってしまうこともありますから、必要以上の現金化はしないようにしましょう。

「少額の現金が手に入ればいいのだが、手数料がもったいない」という場合は、現金化業者の利用をやめて、自分で換金率の高い商品や金券をクレジットカードで購入して、ブランド品買取店や金券ショップに持ち込むという方法もあります。

いくらまでできるか?現金化の上限額

現金化がいくらまでできるかは、現金化業者は特に定めていません。

利用するクレジットカードのショッピング枠の上限が、現金化できる限度額になりますが、ショッピング枠を既に使っていたら、その分は利用できません。

例えば、ショッピング枠の上限が100万円で既に20万円を使ってしまっていたら、残り80万円が現金化できる金額です。もし、既に100万円のショッピング枠を使い切ってしまっていたら、カード引き落とし日にその分の支払いが終わるまで現金化はできません。

また、キャッシング枠を限度額いっぱい使い、その後ショッピング枠を繰り返し限度額上限まで使っていると、クレジットカード会社から現金化を疑われて警戒されることがありますので注意が必要です。

クレジットカードの限度額の引き上げ

クレジットカードのショッピング限度額は、収入や利用状況などを見てカード会社が決定します。
しかし、その限度額で足りないという場合は、自ら申請して限度額を増額することができます。

これとは反対に、この限度額では使い過ぎて困るという場合、減額をすることも可能です。
限度額の変更は、クレジットカード会社の公式サイトから申し込む、電話で申し込むなどの方法があります。

クレジットカード会社は、限度額の変更申請があると、利用者の現在の収入、支払いの遅延・滞納状況などの再審査を行います。

これを途上与信と言いますが、この審査に通らなければ限度額の変更は認められません。

この途上与信で、高額なブランド品や金券などを繰り返し購入していることがわかると現金化を疑われて、限度額の増額どころか利用停止になる可能性があります。

ですので、現金化のために安易に増額申請することはおすすめできません。

限度額一時増額サービス

クレジットカード会社では、ショッピング1回払いの利用可能枠を一時的に増額する一時増額サービスを行っているところがあります。

このサービスを申し込むと、結婚式や引越し、旅行などで一時的に出費が増える期間だけ、限度額を増額してもらえます。

JCBの場合は、500万円までの増額についてはWEBまたは電話で、500万円以上の場合は電話で申し込むことになっています。

クレジットカード現金化と限度額で特に注意したいこと

換金率につられて多額の現金化はしない

クレジットカード現金化のキャッシュバック方式は、利用額で換金率が変わってきます。

例えば、クレジットカード現金化業者を探していて、ネットで「キャッシュバック98%」という広告を見て10万円の現金化を申し込んだところ、9万8千円が入金されると思っていたら、振込額は9万円だったということがあります。

これは、利用額に応じて換金率が変える仕組みを設けている業者が多く、集客のために一番高い換金率を宣伝に使い、それ以外の換金率については以下のような表を下の方に小さく出しているというケースがよく見られます。

現金化業者の換金率の例
利用額 換金率
101万円以上 98%
51万円~100万円 95%
11万円~50万円 93%
1万円~10万円 90%

このように、利用額が高額なほど換金率は良くなり、手元に入る現金は多くなります。

しかし、現金化は借金と同じです。
クレジットカード引き落とし日には、購入代金を口座に用意して返済しなければなりません。

限度額に余裕があるからと、換金率の良さにつられて返済不可能な額を現金化するのは危険です。
実際に必要とする金額以上に現金化しないよう肝に銘じておきましょう。

審査不要、ショッピング感覚で行えるからと安易に使わない

銀行でローンを借りる場合、事前に審査があり、支払い能力を見てローンの可否が決まります。

クレジットカード現金化は借金と同じですが、行為そのものはショッピングであるため、限度額内の買い物であれば利用の際に審査を受けることはありません。

また、現金化は借金ではなく、ショッピングをしていると勘違いしてしまうこともあります。
しかし、実はこれが落とし穴となります。

あまり考えずに限度額の上限まで毎月現金化を繰り返してしまうと、やがて返済に行き詰ってしまう可能性が高まります。

返済不能になれば、クレジットカードの利用が停止となり、その時点の残額の一括返済を求められます。
そうならないために、安易に現金化をしないように注意しましょう。

クレジットカード現金化はショッピング感覚で行えるため、ついつい利用しすぎてしまいます。

収入に見合った限度額はどのくらいかを考え、次の給与や報酬が入れば必ず支払える金額に抑えるなど、安全な利用を心がけましょう。