クレジットカードのキャッシングで借りたお金、返済時にはどんな方法での返済をご検討でしょうか?
キャッシングで借りたお金の返済は様々な方法があります。ショッピング利用の代金と併せて口座引き落としで返したり、借り入れ時と同じくATMで返済したり、また銀行振込で返済することも出来ます。

それぞれに優れたメリットがあるため、「なんとなくこれが良さそう…」と選ぶより、各々のメリットを踏まえてベストな返済方法を選択することが、キャッシングをフル活用する上で大切なポイントとなります。

また、返済方法を選ぶ上で忘れてはいけないものに、利息の計算タイミングがあります。ショッピング利用の分割・リボ払いでは支払日の翌日から利息(リボ・分割手数料)が発生しますが、キャッシングの場合には利息の発生するタイミングがショッピングとは若干異なります。これを踏まえて返済方法を選ぶことで、支払う利息を最小限に抑えていくことが出来るのです。

出来ることなら支払う手数料や利息は最小限に抑えたいものです。そのためにも、利息・手数料ともに最小限に抑えられる方法をここで学んでいきましょう。

今回はキャッシングで借り入れたお金の返済方法と返済期間、そして万一返済ができなかった場合にはどうすればいいかを解説・ご紹介致します。

キャッシングで借り入れたお金の返済方法について

キャッシングで借り入れたお金は主に3つの方法で返済していきます。

口座引き落としによる返済 かかる手間は最小限

口座引き落としによる返済 かかる手間は最小限

1つ目は口座引き落としです。
これはショッピング枠のカード代金を支払う時、キャッシング枠で借り入れたお金も併せて返済するものです。借りたお金を翌月に一括で返済する場合には、この方法がもっとも定番であるといえるでしょう。

口座引き落としのメリットとしては、特に何らかの手続きを行う必要もなく、かかる手間を最小限に抑えて返済を行えることが最大のメリットです。その一方、残高不足で返済が行えなかった場合には別途振り込みの手間がかかったり、遅延損害金が発生してしまうデメリットがあるため、注意が必要となります。

ATMによる返済 好きなタイミングで返済できる点がGOOD

ATMによる返済 好きなタイミングで返済できる点がGOOD

2つ目はATMでの返済です。
毎月の返済額をコンビニや銀行など、カード会社が提携しているATMを通じて返済していきます。返済方式に「リボ払い」を選択した場合には、ATMを活用することで早期の繰り上げ返済や金利を最小限に抑えての返済が出来ることが特徴です。

ATM返済では好きなタイミングで返済を行えることがメリットですが、カード会社や利用するATMによっては108円~324円のATM利用手数料が発生するデメリットもあります。些細な金額ではありますが、利用頻度によってはこの手数料もまた、大きな負担になってしまう可能性があります。時間に余裕がある場合は、手数料の安いATMをあらかじめ確認して利用することがオススメです。

振込みによる返済 ネットバンキングが使えれば自宅でも返済可能

振込みによる返済 ネットバンキングが使えれば自宅でも返済可能

3つ目は振込みによる返済です。
カード会社各社が指定する返済用口座へお金を振り込むことで返済を進めていきます。一見すると振込では振込手数料が必ず発生し、銀行の営業時間外では反映が翌日になってしまうなどデメリットが多いように思えます。しかし振込みにはちゃんと、優れたメリットもあります。

まずネットバンキングサービスを利用していれば、自宅に居ながらにして返済手続きを進めることが出来ます。夜遅くや悪天候の日に返済のためだけにATMへ出向くのは、出来ることなら避けたいものです。振込であればPCやスマホ、それからパスワードカードさえあればいつでも手続きが進められるため、場所を選ばずに返済が出来る点が利点に挙げられます。

またネックとなる振込手数料ですが、一部のネット銀行や給与振込口座からの振込であれば手数料無料の特典を受けられ、負担を最小限に抑えられます。ATMの時間外手数料無料サービスは使う機会が多い一方、振込手数料の無料サービスは使い切れず無駄にしてしまうことも少なくありません。そんな方にはこの振込返済が特にオススメです。

キャッシングの返済期間について

キャッシングの返済期間について

クレジットカードは通常、毎月の締め日までの利用分を合算し、翌月の支払い日に口座引き落としで利用料金を支払います。その際、一括・2回払いは利息が発生しませんが、3回以上の分割払いとリボ払いについては所定の手数料が加算されます。

例えば締め日が毎月月末、引き落とし日が26日の場合、利用から返済期限までの期間は最長で57日、最短でも26日と大分開きがあります。また分割・リボ払いの手数料は引き落とし日の翌日から発生するため、この支払期間の長さが手数料負担に響くといった心配もありません。

一方キャッシングの場合、お金を借りた翌日から金利が発生する点がショッピング利用と大きく異なります。翌月の引き落とし日にショッピング利用と併せて返済した場合でも、借入日数分の利息が発生するため、利息を1円でも安く抑えたい場合には引き落とし日を待つよりもATMや振込で繰り上げ返済を行うことがオススメです。

「金利は安く抑えたいけれど、ATMや振込だと手数料がかかるからな……」

そう考えて迷う方もいらっしゃるでしょう。しかし支払う金利とATM・振込手数料を天秤にかけると、金利のほうがかかる負担は大きなものです。例えば10万円を金利18%のキャッシング・リボで借りている場合、1カ月あたり1,500円、1日に換算すると50円の金利が発生します。

一方のATM手数料は1回あたり108円~324円、振込手数料は108円~432円ほどです。つまり、引き落とし日より3~9日以上早く返済できる見通しがある場合には、手数料を払ってでもATMや振込で繰り上げ返済してしまったほうが、金利・手数料の負担は小さく留めることが出来るのです。返済計画によってどの方法が最適であるかは異なりますが、繰り上げ返済を検討している場合には手数料を考慮してもATMと振込の積極的な利用をおすすめします。

返済できなかった場合どうなるの?

返済できなかった場合どうなるの?

さて、あまり考えたくないことですが……万が一返済ができなかった場合には、どうなるのでしょうか?

まず引き落としが出来なかった場合、翌日からクレジットカードの利用がショッピング・キャッシング共にできなくなります。その後ハガキかメール、電話で引き落としが出来なかった旨の連絡が来るため、この時点で滞納分を返済できる場合には、指示に従って返済を済ませてしまいましょう。数日分の遅延損害金が発生してしまいますが、わずかな延滞であればすぐに利用再開の手続きが行われ、信用情報(クレヒス)への影響も最小限に抑えられます。

もし返済が難しい場合には、カード会社へ出来るだけ早く連絡し、今後の返済計画について相談をしましょう。全く連絡が取れず音信不通になってしまった場合には、カードの強制解約の後、少額訴訟や財産の差し押さえなどの仰々しい事態になってしまいます。しかし事前に連絡を取り、相談することでこうした事態は避けることが出来ます。

返済が難しい旨を伝えるために電話をかけることはなかなか精神的に辛いものがありますが、何も連絡なしに滞納してしまうのと比べ、今後の信用回復に大きな違いが出てきます。延滞を解消したあとのことも踏まえて、まずは一本の電話をかけることから始めていきましょう

まとめ

クレジットカードのキャッシングで借りたお金の返済について、ご紹介致しました。
同じクレジットカードでもショッピングとキャッシングでは利息の計算タイミングや返済方法に違いがあるため、この違いをきちんと理解した上で自分に合った返済方法を選ぶことが大切であることがお分かりいただけたかと思います。

ATMや振込といった返済方法では手数料がかかってしまうことが難点ですが、記事中で触れた通り、実は引き落としと比べると、発生する金利を安く抑えられるメリットが隠れています。
また、返済にかかる手間も毎月繰り返すことを考えると、非常に重要なポイントととなります。かかる手間と発生する金利、支払う手数料を総合的に考え、ベストな返済方法を選んでくださいね。

関連ページ:クレシットカードのキャッシング枠をなくす方法