クレジットカードの決済の仕組みは、実はよくわからない方が多いのをご存知でしょうか?
カードを提示すれば現金を出すことなく買い物が出来る点はわかっていても、その裏でどんな仕組みで決済が行われているのかを熟知している方は、そう多くありません。

けれどクレジットカードの仕組みを知っていれば、無闇な使いすぎをはじめとした間違った使い方を予防することが出来ます。今使ったカードの利用額が、どのような流れで自分に請求として届くのか。それを知っていれば使い過ぎに頭を悩ませることもありません。その上で改めてカードの利便性を理解すれば、よりお得にクレジットカードを活用することが出来るでしょう。

今回はクレジットカードの基本的な仕組みと優れた利便性、カードの右下にプリントされているVISA、JCB、MasterCardの違いについてご紹介します。

目次

クレジットカードの基本的な仕組みを分かりやすく紹介!

クレジットカードはカード発行会社とカードを使えるお店である加盟店、そして加盟店で買い物をしたりサービスを受ける私たち利用客の3者によって成り立っています。

利用客がクレジットカードで買物をする時、加盟店は利用客からお金を受け取る代わりにカード会社へ商品・サービス代を請求します。
カード会社は1カ月分の請求をまとめた後、所定の加盟店手数料を差し引いて加盟店へ売上金を支払います。
一方、利用客へは1カ月分のカード利用代金を翌月に請求し、所定の支払い方法で代金を回収します。
この時、一括払いのみでなく、リボ払いや分割払いを支払い方法として提供するカード会社もあり、これによって利用客は多種多様な支払い方法を選択でき、カード会社は金利代わりの手数料収入を利用客からも得ることが出来るのです。

このように、カード会社が私たち利用客と加盟店の間に立って様々なお金のやり取りをすることで、クレジットカードの仕組みが成立しています。

利用客と加盟店 カード会社それぞれの得られるメリット

利用客と加盟店 カード会社それぞれの得られるメリット

クレジットカードの優れた点は、利用客と加盟店、カード会社のそれぞれが大きなメリットを得られるところにあります。

利用客は、クレジットカードを用いることで1カ月分の代金の支払いをひとまとめにして翌月まで延ばすことが出来、さらにポイントを獲得したり様々なカード会員向けの特典を使うことが出来ます。

一方加盟店は手数料を負担する代わりにクレジットカードによる支払いを受け付けられるようになり、現金のみの支払いよりも多くの売上を計上することが期待できます。

カード会社は毎月ちゃんと代金を支払ってくれる人を見定めてカードを発行することにより、多くの加盟店から安定した加盟店手数料を収入として得られます。また手数料の一部をポイントとして還元することにより、更に多くのカード利用を促すことが出来るのです。

クレジットカードの利便性を理解しよう

普段の買い物時に現金ではなくクレジットカードを使うと、主に3つのメリットが得られます

支払いを翌月にひとまとめに出来 お金の管理が楽になる

クレジットカードの利用代金は原則、翌月の指定日にまとめて支払います。これにより、買い物のたびに現金を取り扱う必要がなく、またカード会社が明細書を発行してくれるために、いつ・どこで・いくら使ったかを容易にチェックできます。

クレジットカードの利用には使いすぎを不安視する声が多くありますが、実はその一方、お金を管理する上で非常に優れた仕組みでもあるのです。

利用金額に応じてポイントを貯められる

クレジットカードによる支払いでは、利用金額の0.2~2.5%ほどのポイントを貯めることが出来ます。
支払い方法を現金からカードへ変えるだけでポイントが得られるのは、カード払いによって得られる大きなメリットです。

旅行保険や荷物の宅配サービスなど、海外旅行時にはお得な特典を活用できる

旅行保険や荷物の宅配サービスなど、海外旅行時にはお得な特典を活用できる

国内で便利に使えることはもちろん、海外でもクレジットカードは大いに役立ちます。まず海外旅行時の急な病気やケガをカバーする海外旅行傷害保険。通常この保険を掛け捨てで契約する際、4,000~5,000円ほどの保険料を支払う必要があります。
しかし多くのクレジットカードでは、この海外旅行傷害保険は無料特典として最初から準備されています。1回の滞在で4,000~5,000円浮くと考えると、これは大きな魅力ですね。

それだけではありません。カードによっては自宅と空港間のスーツケースを無料で配送してくれたり、空港で飛行機の搭乗時間までを快適に過ごせる空港ラウンジの無料利用など、豊富な特典が用意されています。
何かと出費がかさむ海外旅行時には、これらの特典を積極的に活用していきたいものです。

VISA、JCB、MasterCardの違いって何?

クレジットカードのブランド

クレジットカードの右下にプリントされている「VISA」「MasterCard」「JCB」のロゴ。これは一体何を指しているのでしょうか?

これらはクレジットカードの決済システムを表しています。世界には様々なクレジットカードの決済システムがありますが、中でもVISAとMasterCardは全世界のあらゆるところでカードを利用できるほどシステムが普及しており、JCBも日本発でありながらVISAとMasterCardに次いで世界各国で利用することが出来るのです。
このように世界中で使うことが出来る決済システムを「国際ブランド」と呼びます。

日本ではこの3種類とも使えるお店が大半であるため、国際ブランドの違いを意識することはあまりないかもしれません。
しかし海外では使えるブランドと使えないブランドがまだまだ分かれているため、カードの利用時にはどの国際ブランドが利用可能なのかをチェックする必要があります。

たとえばJCBカードは日本国内とハワイやアメリカ本土の大型店など、日本人観光客やビジネスマンが多く訪れる国と地域では不自由なく使える一方、それ以外の国では使えないお店やホテルが多々あります。そのため、JCB1枚しかクレジットカードを持っていない場合、旅行時には少しだけ困ってしまうかもしれません。

また世界一の普及率を誇るVISAも、ヨーロッパの一部地域では例外的に使えないお店が一定数存在します。ヨーロッパではMasterCardがシェアを広げるために注力したため、VISAよりもMasterCardの方が加盟店数では僅差で勝っていることが理由です。

AMEX、Dinersも国際ブランドのひとつ

AMEXとDiners

ステータスカードとして有名なアメリカン・エキスプレスとダイナースクラブもまた、国際ブランドのひとつです。
この2社のカードも全世界で広く使えるのですが、加盟店数と普及率はともにJCBと同じくやや少なめで、VISAとMasterCardにはとても太刀打ちできる数ではありません。
この2ブランドは加盟店の数や普及率の高さよりも、カード会員へ充実した付帯サービスを提供することを優先しています。
従って世界のどこでも使える利便性は二の次にして、ステータスの高さを保つことに力を注いでいるのです。

JCBやAMEXを持つ時には、サブカードとしてVISAかMasterCardがあれば安心

JCBやAMEX、Dinersは付帯サービスが充実している一方、利用可能なお店がどうしても限られてしまうことが難点です。
しかしこれにはひとつ良い方法があります。サブカードとしてVISAかMasterCardを準備し、メインカードが使えない場合にはサブカードを決済に用いれば、支払い時に困ってしまうことはほとんどありません。

性質の違う2つの国際ブランドを併用することで、優れた付帯サービスとあらゆるところでカードが利用できる高い利便性を共に得ることが出来るのです。

仕組みを知っていれば より安心してクレジットカードの利用が可能に

クレジットカードの基本的な仕組みについて、ご紹介致しました。
これまでクレジットカードがどんな仕組みで成り立っているのかわからず、ただ漠然と使っていた方も、本記事で利用客と加盟店、カード会社がそれぞれどんな仕組みでカードを運用し、どんなメリットを得ているのかお分かりいただけたかと思います。
仕組みがわからないものをそのまま使い続けると、せっかくの優れたメリットを活かせなかったり、間違った使い方をしてしまうことが多々あります。
けれどもちゃんと仕組みがわかっていれば、利便性をフルに活かしてカードライフを楽しむことが出来るでしょう。

使い過ぎやリボ払いで支払いに困ってしまうといったクレジットカードの失敗談も確かにあります。しかしこれも、代金支払いのタイミングや、リボ払いでどこがどう利益を得るのかを知っていれば、むやみに使ってしまうことはありません。

特に家計管理にクレジットカードを活用すれば、明細を家計簿代わりに使えたり、翌月の支払日まで現金を温存できたりと、現金払いでは決して得られないメリットを活かすことが出来ます。
仕組みを理解し、豊富なメリットを活かし、便利かつお得にクレジットカードを使っていきましょう。

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クレジットカードのポイントには有効期限があるのか

クレジットカードのポイントを貯めていく上で悩みのタネとなるものに、ポイントの有効期限があります。

頑張って沢山貯めたポイントも、期限切れになってしまっては何にも交換することが出来ません。それならば、最初からポイントに有効期限がないカードを選べば良いのですが…残念ながらポイント無期限のカードには、いくつかのデメリットが潜んでいます。

ポイントを貯めやすいカードを選ぶためには、ポイント有効期限があるカードとないカードのメリット・デメリットをそれぞれ把握し、その上で自分にはどれが合っているのかを見定めることが大切です。
またどうしても迷ってしまって決められない方には、還元率・有効期限ともに申し分ない1枚をおすすめします。いいとこ取りなカードは数が限られますが…1枚だけ、どなたにもオススメできるカードがあります。

今回はポイントの有効期限が存在しないクレジットカードと、失効が迫っているポイントの具体的な使用法、ポイントの有効期限と還元率の一長一短な関係性、そしてどのカードがいいか迷ってしまった方向けに、数少ないポイント無期限かつ高還元率な1枚をご紹介します。

ポイントの有効期限がないクレジットカードはあるの?

ポイントの有効期限がないクレジットカードはあるの?

せっかくコツコツ貯めたポイントも、期限切れで失効となってしまってはもったいないものです。
これを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
最もシンプルな解決策として、そもそもポイントの有効期限がないクレジットカードを利用することが挙げられます。
「そんなカード、本当にあるの?」
そう疑問に思われるかもしれません。しかしご安心ください、ちゃんと存在します。
しかも1種類だけではなく複数あるため、最もご自身に合った1枚を選ぶことが出来ます。

セゾンカード その名の通り「永久不滅」なポイントを完備

クレディセゾンが発行するセゾンカードは、セゾン永久不滅ポイントを貯めることが出来るカードです。
このポイントは「永久不滅」の名前の通り期限がなく、カードを解約しない限りずっとため続けることが出来ます。

また、無期限であるためにコツコツと貯めていくことを想定し、ユニークな交換商品を数多く提供しているのもセゾンカードの面白いところです。
例えば名古屋空港で開催されている「無重力簡易実験プログラム」地球に居ながらにして宇宙空間と同じ無重力状態を体験できる人気プログラムが、ポイント交換特典として用意されています。
その他にも高級リゾート地での旅行やレース用自転車などユニークな商品が多く、長い目でポイントを貯めていく場合にはおすすめの1枚です。

また、実用的なポイント交換としてTポイントやAmazonギフト券、航空会社のマイルへの交換も出来るため、獲得したポイントは微塵も無駄にすることなく使い切れる点が嬉しいものです。

アメリカン・エキスプレス・カード 一度何かに交換すれば それ以降は無期限

アメリカン・エキスプレス・カード

世界的に高いステータスを誇ることで有名なアメリカン・エキスプレス
実はポイントの有効期限を実質無期限にする裏技があることをご存知でしょうか?
アメックスのポイントは一応3年間の有効期限が設けられています。
しかし貯まったポイントを1度何かしらのアイテムに交換すると、それ以降はポイントの有効期限が撤廃され、セゾンの永久不滅ポイントと同じく無期限でポイントを貯め続けることが出来るのです。

もちろんポイントの使い勝手も申し分ありません。
マイレージやホテルポイント、その他提携ポイントプログラムのポイントへ交換することが出来るため、あらゆる場面でたまったポイントを活かすことが出来ます。

ダイナースクラブカード アメックスと同じく高ステータスでポイント無期限

アメリカン・エキスプレスと同じく高いステータスを有することで有名なダイナースカード。
このカードもまた、ポイントの有効期限が存在しません。
さらに航空会社のマイルへ交換するのであれば、100円分のポイントを1マイルに交換できるため、他のカードと比べて還元率も優れているところが魅力です。

高額な利用限度額と無期限のポイントプログラム、そして高い還元率と優れた点が揃い踏みなため、失効の心配をすることなく、じっくりポイントを貯めていきたいと考えている方にとってはまさにピッタリな1枚といえるでしょう。

ポイントが失効したらどうなるの? 期限切れ対策もご紹介

ポイントが失効したらどうなるの? 期限切れ対策もご紹介

不幸にもポイントが失効してしまった場合、どんなにたくさん貯めていたとしても元に戻すことは出来ません。
これを防ぐためには、毎月の請求書やカード会員向けのページで手持ちのポイントの有効期限を確認し、期限到来前に「何に交換するか?」をあらかじめ考えておくことが必要となります。

例えばあらかじめ交換したい商品や他社ポイントが決まっていて、なおかつ有効期限が迫っている場合、普段現金で支払う買い物もカードを使うなどして利用額を少し増やし、必要なポイントを獲得したら有効期限前に交換を済ませてしまいましょう。

それが難しい場合には、より少ないポイント数で交換が出来る商品や他社ポイントを探します。
こうすることで無駄になってしまうポイントを最小限に抑えることが出来ます。

最近ではカタログ商品のほか、スターバックスカードのチャージやVISAプリペイドのチャージなど、少額で交換できてあらゆる場所で使える交換特典が増えつつあります。
ポイントの期限切れを迎える前にこれらをあらかじめ確認し、どれに交換するのが自分にとってベストなのかを決めておくことがオススメです。

ポイントの有効期限と還元率の関係

ポイントの有効期限と還元率の関係

こうしてポイント有効期限のないカードと、期限切れ間近のポイントの対策法を見ていくと、最初からポイントに期限がないカードを申し込むのが一番じゃないの? と思われるでしょう。
確かに期限切れに頭を悩ませるのであれば、最初から無期限のカードを選ぶのが一番簡単な解決策です。

けれど残念ながら、ポイント無期限のカードはいいことばかりではありません。
期限切れの心配がない代わりに、これらのカードはポイントの還元率や高額な年会費など、いくつかのデメリットがあるからです。

無期限の代わりに還元率や年会費で難あり…

例えばセゾンカードとアメックスの場合、ポイントの還元率は0.5%と、お世辞にも高いものではありません。
少額のポイントを貯めて交換するのであれば気になりませんが、高額な商品や多くのマイルと交換する際には、他のカード以上に多額の利用が必要となります。

一方ダイナースはポイント還元率ではセゾンとアメックスよりも優れていますが、年会費は22,000円と非常に高価である点がネックです。よほど沢山のカード利用がなければ、この年会費の元を取ることは難しいでしょう。

このようにポイントの有効期限がないカードには、なかなかポイントを貯めることが難しいデメリットが潜んでいます。

期限ありの場合は高還元率や年会費無料のメリットがある

期限ありの場合は高還元率や年会費無料のメリットがある

その一方で高還元率のカードには皆揃って短い有効期限や高額な年会費などのデメリットがあるため、期限内の利用や年会費以上のポイント獲得など、こちらもいろいろと厳しいハードルが存在します。
有効期限と還元率、年会費。ポイントを貯めていく上では3つを念頭に置いて難しい選択をしなければいけません。

しかしながら1枚だけ、還元率が高くて有効期限も実質無期限のカードがあります。
それがテレビCMでおなじみの楽天カードです。

楽天カードは数少ない万能型カード

楽天カードは1%の十分な還元率を誇ることに加え、獲得したポイントは最終獲得日から1年間有効です。カードを継続的に使っていれば、実質無期限でポイントを貯め続けることが出来ます。

もちろんポイントの使い勝手も優秀そのものです。
楽天市場や楽天ブックスなどで利用できることに加え、電子マネーEdyへのチャージやプロント、カフェソラーレなどの飲食店での利用、コンビニでの買い物時にもポイントが使えるため、日常のあらゆる場面で貯めたポイントを利用できます。

特段厳しい入会審査も設けられていないため、発行難易度もそう高いものではありません。
期限を気にすることなく、十分な還元率のあるカードを使いたい方にとっては、まさに最適な1枚です。

関連ページ:クレジットカードの審査期間ってどのくらい?

クレジットカードのポイント有効期限は一長一短

クレジットカードのポイント有効期限は一長一短

楽天カードは例外的に年会費・還元率・有効期限のいずれも申し分ない1枚ですが、それ以外のカードはいずれもメリットとデメリットが共存しており、どちらを選ぶかでどうしても頭を悩ませてしまいます。

この場合、積極的なカード利用で有効期限内にポイントを貯めてしまうか、年会費の元を他の会員向け特典でとるなどの方法が効果的です。
そのためにはまず、普段のカード利用状況を把握することが重要です。
毎月どのくらいの金額をカード決済しているのか?それがわかれば、どんなカードを選ぶのが良いかが明らかになってきます。

多額のカード利用があるならば、有効期限があっても還元率の高いカードを選ぶのが一番です。
期限が到来する前に他社のポイントや商品に交換でき、頻繁な交換を意識さえすればポイントの期限切れを迎えてしまう心配がほとんどないからです。

一方、あまりカード利用がない場合にはポイント有効期限なしのカードが良いでしょう。
還元率が低いためにポイントをザクザクと貯めることは難しいのですが、長い目でコツコツと貯めていけば十分な額の航空会社マイルや他社ポイント、カタログ商品などと交換することが出来るからです。

各々の利用状況に合わせて、最適なカードを選んでいきましょう。

まとめ

クレジットカードのポイントと有効期限の関係について、ご紹介致しました。
ポイントが貯めやすいカードでは有効期限があり、無期限のカードでは年会費やポイント還元率などでデメリットがある。
このように一長一短の関係があると、どれを選べば良いのか迷ってしまわれることでしょう。

「このカードが一番だ!」
そう断言できる決定打の1枚は、残念ながら存在しません。普段のカードの利用状況によって、ベストな1枚はそれぞれ異なります。
従って、まずは少し面倒でも、普段の利用状況をチェックすることからはじめましょう。若干の手間かかりますが、その分自分にとって最適な1枚と巡り会える可能性はグッと高くなるからです。
それでもどうしても迷ってしまう時には、記事中で紹介した、万能型の楽天カードを選ぶのがおすすめです。
アメックスやダイナースのようなステータスはありませんが、十分な還元率がある一方で有効期限も年会費も存在しないカードはめったにありません。

確かにポイント有効期限があるカードでは、楽天の1.0%以上に高い還元率を誇るものも一定数存在します。
しかしデメリットがほとんどない万能型として、楽天カードより優れているカードはなかなか思い浮かびません。
なかなか「これだ!」と思えるカードが決まらない場合には、一度楽天カードを検討してみてはいかがでしょうか。

関連ページ:深夜0時を過ぎて突然クレジットカードでキャッシングできなくなった!

海外でクレジットカードを使った時の手数料と現金との比較

海外旅行にはもはや必携ともいえるアイテムが、クレジットカードです。現地通貨を持っていなくてもショッピングができるだけではなく、海外では身分証代わりにもなるので、海外に行く際には最低1枚は持っておきたいところです。
しかし、クレジットカードを海外で使った時の手数料って、考えたことがありますか?
ここでは、クレジットカードの手数料や現金とのお得度を比較していきます。

海外では現金とクレジットカードはどちらがお得?

まず、現地の通貨を持って行って現金を使うのと、クレジットカードを使うのは、どちらがお得なのでしょうか?
答えは、「クレジットカードの方がお得」です。
以下では、クレジットカードの方が現金よりもお得な理由を2つご紹介します。

換算レート&ポイント!海外でクレジットカードを使うべき2つの理由

換算レート&ポイント!海外でクレジットカードを使うべき2つの理由

理由の1つ目は、現金よりもクレジットカードの方が、換算レートが良いからです。現地の通貨を持っていく場合、日本の銀行で事前に両替をする必要がありますが、この銀行での両替手数料が高いのです。
クレジットカードを海外で利用する際には手数料が発生しますが、カード利用にかかる手数料よりも現金を両替する手数料の方が高額になるため、クレジットカードを利用すべきです。どれだけ金額が違うかは、後ほど具体例を挙げてご紹介します。

理由の2つ目は、クレジットカードで支払いをすることでポイントが貯まり、支払額に還元されることです。多くのカードは支払額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントはショッピングへの使用や換金で還元できます。
現金で支払った場合は還元されるものは何もありませんので、カードの方がお得であるといえます。さらに、ゴールドカードなどの高級カードは、海外で使用すればポイントが2倍もらえるなど、海外での使用がお得になるサービスを提供していることが多いです。

現金を用意するときは、両替よりもキャッシングを使おう!

現金を用意するときは、両替よりもキャッシングを使おう!

クレジットカードでの支払いがお得とはいえ、海外の小さなお店ではクレジットカードが使えないことがありますし、飲食店で店員さんにチップを渡す際には、現金で支払わなければならないことも多いです。そのために少額でも現金を用意しておく必要がありますが、日本や現地で両替するよりも、クレジットカードのキャッシング機能を使って現地のATMから現金を引き出した方がお得です。

現金の引き出し方はとても簡単で、VISAやMasterCardなど国際ブランドに対応しているATMにカードを挿入し、画面の指示に従って暗証番号の入力や金額の指定を行うだけです。
操作がわからない・現金を引き出せないなどの不具合がある場合は、事前にカード会社の問い合わせ電話番号を控えておくと、電話で操作について説明してくれます。

海外でクレジットカードを使う時にかかる手数料について

ここまでの説明で、海外ではクレジットカードを利用した方がお得だということがわかっていただけたかと思います。ここからは、実際に海外でクレジットカードを使う際、どれだけ手数料がかかるのかを見ていきましょう。ショッピングとキャッシングでは手数料が異なりますので、順に解説していきます。

海外でショッピングをする際の手数料

海外でショッピングをしてクレジットカードで支払うと、たとえ一括払いにしたとしても、必ず手数料が発生します。この手数料を計算するには、カード会社の為替手数料と為替レートを確認しておく必要があります。

カード会社の為替手数料

カード会社の為替手数料は、国際ブランドごとに以下の表1のとおり決められています。
(表1:国際ブランドごとの為替手数料一覧)

国際ブランド名 為替手数料
VISA 1.63%
MasterCard 1.63%
JCB 1.60%

(2017年4月30日現在)
使用した金額に為替手数料をかけることで、最終的な支払金額を算出することができます。この為替手数料のパーセンテージは、日によって変動することはありません。

カード会社の為替レート

為替レートは「1ドル=100円」のように変動するものですが、こちらも国際ブランドごとにレートの決め方が設定されています。
(表2:国際ブランドごとの為替レート設定方法)

国際ブランド名 基準レート
VISA VISAインターナショナルのレート
MasterCard MasterCardインターナショナルのレート
JCB JCB所定のレート

(2017年4月30日現在)
ちなみに、買い物をした日ではなく、日本のカード会社に決済情報が届いた日の為替レートによって手数料が算出されます.

では、具体例を挙げて手数料の計算方法を見ていきましょう。
例えば、100ドルの商品をMasterCardのクレジットカードで購入したとします。
その決済情報が日本のカード会社に届いた日の為替レートは、1ドル=101円でした。
まずは使用した金額に為替レートをかけ、日本円の金額を算出します。
(100ドル×101円=10,100円
そこで算出された金額に、為替手数料をかけると実際に支払う手数料が出ます。
(10,100円×0.0163=164円
つまり、最終的に支払う金額は、商品代金の10,100円+手数料164円で10,264円となります。

海外でキャッシングをする際の手数料

キャッシング機能を利用して現金を引き出す場合、ATM手数料と利息が別途かかります。
まずATM手数料については、カード会社ごとに決められています。
以下に代表的なカード会社のATM手数料をまとめましたので、参考にしてみてください。
(表3:カード会社の海外ATM手数料一覧)

カード会社名 ATM手数料(消費税込)
三井住友VISAカード 1万円以下:108円
1万円超:216円
楽天カード 1万円以下:108円
1万円超:216円

(2017年4月30日現在)

次に利息ですが、こちらもカード会社によって決められています。年率で決められた利息を利用日の翌日から支払日までの日割りで計算することで、手数料を算出することができます。

ここでも具体例を挙げて、手数料を計算してみましょう。
例えば、楽天カードのキャッシングを利用する際、年率は18.0%です。キャッシングを利用して100ドル(1万円とします)を引出し、支払い日までの日数が14日だったとしましょう。
計算式は利用残高×実質年率÷365日×利用日数=利息となるため、今回の例では
10,000円×0.18÷365日×14日=69円
となり、ATM手数料108円と利息69円を合わせた177円が、キャッシング時に払う手数料ということになります。

両替手数料・為替手数料はどれぐらいかかる?

両替手数料・為替手数料はどれぐらいかかる?

上で解説したように、クレジットカードのキャッシングを利用すると手数料も安く抑えることができますが、銀行で外貨両替をした場合、為替手数料・両替手数料はどうなるのでしょうか?

まず、円をドルなどの外貨に両替する際に銀行などの金融機関に支払う手数料のことを、為替手数料や両替手数料といいます。

為替(両替)手数料は銀行ごとに決められていますが、大体1ドルにつき3円程度かかります。
例えば、両替をする日の為替レートが1ドル=100円だったとしましょう。
すると、1ドルをもらうためには103円を支払わなくてはいけません。
この場合、100ドル分両替するためにかかる金額は、
103円×100ドル=10,300円となり、手数料として300円かかることがわかります。

100ドルをキャッシングで引き出した場合は177円という算出結果でしたから、やはりクレジットカードを利用する方がお得であるといえますね。

海外で使う時に手数料が一番安いクレジットカードはどれ?

JCBのゴールドカード

手数料が一番安いクレジットカードは、表1でご紹介した国際ブランドの手数料を見ると、JCBのカードです。
しかし、日本初の国際ブランドであるJCBは、VISAやMasterCardと比べて世界でのシェアが低いため、地域やお店によっては使えないこともあります。

そのため、使えるお店の多いVISAかMasterがおすすめですが、その中でもカード会社ごとにポイントや海外旅行損害保険の有無などが異なります。
普段あなたが貯めているポイントが貯まるものや、海外旅行損害保険がついているものがおすすめです。

また、クレジットカードではなく、プリペイドカードを利用する方法もあります。プリペイドカードは、事前にカードに入金しておけば、入金した金額の範囲内でクレジットカードと同様に使うことができます。

プリペイドカードの中でも「マネパカード」は、利用時にかかる手数料等のコストをクレジットカードの半額以下に抑えることができるため、お得に支払いができます。また、円を外貨に両替する際には手数料がかかりますが、余った外貨を円に戻す際の手数料相当額が無料です。
クレジットカードのような返済能力の審査もないため、学生などでも持つことが可能ですし、現地のMasterCard対応のATMから現金を引き出すこともできます。

しかし、クレジットカードとは違いポイントはつきませんので、支払いに応じてポイントを貯めたいという方には向きません。また、海外旅行損害保険はついていませんので、別途保険に入る必要があります。

クレジットカードを持つことのできない高校生の方などにはプリペイドカードがおすすめですが、ショッピングの利用額によってポイントを貯めたい方にはクレジットカードがおすすめです。自身の目的に合わせてカードを選ぶようにしましょう。

まとめ

海外でクレジットカードを使うことのメリットや、手数料の計算方法について、ご理解いただけたでしょうか?
せっかく海外旅行に行くのですから、少しでも手数料を安く抑えて、お買い物などを楽しみたいですよね。クレジットカードを賢く使って、思いっきり海外旅行を楽しんでくださいね!