未成年者でもクレジットカード現金化の申し込みができるの?


急に現金が必要になったのに、お財布も銀行口座も空っぽ。
そんな時、クレジットカードがあれば、キャッシング枠を使ってお金を借りることができます。

しかし、既にキャッシング枠いっぱい借り入れをしてこれ以上借りられないという人もいるでしょうし、信用情報に瑕がつくのが嫌でキャッシングに手を出せないという人もいます。

そこで今、注目されているのが、クレジットカードの現金化です。

このクレジットカード現金化は、未成年者でもできるのでしょうか?
そもそも、クレジットカードは未成年者でも持てるのでしょうか?

未成年とは、現在の法律では20歳未満のことをいいますが、2022年4月1日からは18歳未満となります。
それでは、クレジットカードに関する未成年者とは何歳未満のことをいうのでしょうか?

クレジットカード現金化とクレジットカード作成について、未成年者でもできるのか?という疑問を中心に答えます。

クレジットカードは何歳から作ることができるのか?

クレジットカードは何歳から作ることができるのか?


クレジットカードは未成年者でも作れるのでしょうか?
また、未成年者とは18歳未満?それとも20歳未満なのでしょうか?

クレジットカードを作ることができる年齢とは?

現行の法律では、未成年者は20歳未満のことを指します。
クレジットカード会社でも、20歳未満を未成年者として、年齢ごとに条件を設けてカード作成の可否を定めています。

基本的に、18歳未満の人はクレジットカードを作ることはできません。

ただし、中学生を除く15歳から18歳未満の人で、海外留学やホームステイをする予定がある人は、親権者などが持っているクレジットカードの家族カードであれば作ることができます。

この場合、引き落としの銀行口座は、本会員の口座となります。
18歳以上であれば、親権者などが持っているクレジットカードの家族カードを持つことができる他、自分自身が本会員となって一般のクレジットカードを作ることもできます。

ただし、20歳未満の人が本会員として申し込む場合は、親権者の同意が必要となります。

18歳以上の人が本会員として申し込めるのは、一般的なクレジットカードの他、学生専用に作られ、在学中であれば特典やサービスが受けられる「学生カード」、29歳までといった年齢制限を設け、若者向けの特典やサービスが付いた「若年層向けカード」があります。

これを表にまとめると、以下のようになります。

未成年者のカード作成について
年齢 特記事項 本カード 家族カード
15歳未満   × ×
15歳以上18歳未満
(中学生除く)
海外ホームステイ
留学予定あり
×
海外ホームステイ
留学予定なし
× ×
18歳以上(高校生除く) ※一般カード・学生カード
20歳未満は親権者の同意が必要
〇※

海外ホームステイや海外留学の予定がなければ、家族カードであっても18歳まで作ることができません。
しかし、18歳未満でも、クレジットカードがあったら便利という場面はあると思います。

そんな時、クレジットカードの代わりに使えて便利なのが、デビットカードです。

デビットカードとは?

デビットカードは、クレジットカードと同じように使うことができる決済カードです。
VISAやJCBなど、クレジットカードの国際的なブランドが付帯しているため、提携先の店舗やネットでの買い物、また海外旅行先などでも支払いに使うことができます。

このデビットカードは、カード利用時に即座に銀行口座から利用金額が引き落とされるので、クレジットカードのように利用者が後払い可能な財政状況かどうか信用調査をする必要がありません。

引き落としの銀行口座があれば、カード発行時の審査は不要です。
発行可能な年齢は発行会社によって多少違いますが、概ね15~16歳から作ることができます。

未成年者でも現金化はできる?

未成年者でも現金化はできる?


18歳以上の人が本会員として持つことのできるクレジットカードには、キャッシング機能が付いていないことが多く、家族カードを持っていてキャッシング機能が付いていても使えばすぐ親に知られてしまいます。

そんな状況の中、未成年者が急に現金が必要になった時、クレジットカード現金化をしようとしてできるものなのでしょうか?

クレジットカード現金化について

クレジットカード現金化は、現金化業者から商品を購入してその特典としてキャッシュバックを受ける「キャッシュバック方式」と、現金化業者の指定する商品を購入してそれを現金化業者に売却して現金化する「買取り方式」の2つの方法があります。

クレジットカード会社は、クレジットカードの現金化を警戒して顧客の利用履歴に敏感になっているため、「買取り方式」で換金率の高いものばかり繰り返し買っていると現金化を疑われてしまいます。

そのため、最近では現金化が発覚しづらい「キャッシュバック方式」が主流になっています。

クレジットカード現金化の方法が知られるようになり、現金化する人が増えたことで、現金化業者が数多く誕生しています。

「キャッシュバック方式」は、買取ってもらう商品を店舗に持ち込む必要がないことからインターネットで手続きが完結する業者が多く、全国どこからでもスマホやパソコンさえあれば利用できます。

インターネットで「クレジットカード現金化」と検索すると沢山の業者の名前が出てきますが、中には悪徳業者も混ざっていいますので、万が一悪徳業者に関わると、換金率を広告通りに計算してもらえず大損をしたり、クレジットカード情報や個人情報を盗まれたりするという被害に遭うことがあります。

クレジットカード現金化をするなら、インターネットの口コミで業者の評判を確かめたり優良業者比較サイトを参考にしたりして選ぶことをおすすめします。

クレジットカード現金化は未成年者でもできる?

多くの現金化業者は、利用者を20歳以上とする年齢制限を設けており、20歳未満の人は利用することができません。

クレジットカードを持っているのに、なぜ未成年者は利用できないのでしょうか?

親権者から訴えられるリスクがある

子どもが勝手に現金化したことが親に発覚すると、トラブルになる可能性があります。
特に、家族カードは利用代金の引き落としが親の口座であるためすぐにわかってしまいます。

未成年者自身が本会員になっているカードは本会員の銀行口座から引き落とされますが、もし支払いが滞ればいつか親に知られてしまいます。

親に知られると、現金化業者は親に訴えられて営業ができなくなる可能性があり、こういったリスクを避けるために未成年者の利用を禁止としています。

クレジットカード会社から制裁を受ける可能性がある

未成年者は支払い能力が十分でないため、カード会社への返済が滞る可能性が高くなります。

返済不能になると、業者に対してクレジットカード会社から制裁が下る可能性があるため、未成年者の利用を禁止しています。

古物営業法違反になる

中古品を売買する業者は、古物営業法により業者自身が公安委員会から営業許可番号を取得し掲示しなければなりませんし、買取りするに当たっては利用客に対して本人確認を行わなければなりません。

法律によってこれらを義務化することで、古物商に盗品が持ち込まれて盗品が流通してしまうのを防止しています。

現金化専門の買取り業者も、この古物営業法が適用されます。
そのため、年齢確認は必ず行われており、多くの業者では20歳未満とわかった時点で取引を中止しています。

利用限度額が低くハイリスクローリターン

クレジットカードの現金化は、ショッピング枠を使って行います。

しかし、未成年者のクレジットカードのショッピング枠は低く設定されており、現金化したとしても高額の現金化は望めません。

先に説明したように未成年者の利用はリスクが高い割に、利用金額が低いとなると、業者にとって未成年者はあまり魅力ある客層とはいえないことも、未成年者の利用を受け付けない理由にあげられます。

未成年者でも利用可能という業者は、探せばないわけではありません。

しかし、多くの業者が断る未成年者の利用を受け付ける業者は、本人確認をしないなど手続きに問題がある可能性が高く、個人情報を盗むような悪徳業者の可能性がありますので、取引は避けた方がいいでしょう。

個人で行うクレジットカード現金化も要注意!

個人で行うクレジットカード現金化も要注意!


クレジットカード現金化は現金化業者を使わず、自分で行う方法もあります。
換金率の高い商品をクレジットカードで購入して、ブランド買取り店や金券ショップに持ち込んで売却する方法です。

古物営業法では、18歳未満との取引を禁止しており、18歳未満と18歳でも高校生の買取りには、親権者の同意が必要です。

なお、車・バイク(部品含む)、ゲーム(ハード・ソフト)、CD・DVD、文庫・書籍は万引きした商品の可能性があるため、18歳以上であっても未成年の場合親権者の同意が必要になります。

また、法律とは別に、「20歳未満からの買取りはできません」などの規約を設けている店舗もあります。

ブランド買取り店や金券ショップは、必ず身分証明書で利用者の年齢確認をすることになっていますので、持ち込む店舗がまっとうな取引を行っている優良店であれば、古物営業法や店舗の利用規約に抵触する年齢の利用者は取引を断られてしまいます。

この他、自らオークションやフリマアプリに出品して売却する方法がありますが、こちらも未成年者の場合は親権者の同意が必要ですし、業者に売るのと比べると換金率が低くなってしまいます。

また、自分で行う現金化は、換金しやすい商品を繰り返し購入することが多くなるので、クレジットカード会社に現金化していることを知られる可能性が高くなります。

もしクレジットカード会社に現金化していることを知られてしまうと、利用停止や強制退会という重い処分を受けることになりますので注意が必要です。

未成年者でもクレジットカードを作ることができますが、クレジットカードで現金化をするのは大変なリスクがあります。

地道にアルバイトで稼ぐか、親に前借りするといった方法で現金を得る方が安全で確実といえます。

投稿者プロフィール

橋本隆志
橋本隆志
借金総額300万円
消費者金融からお金を借り、借金返済をする為にクレジットカードで現金化をした経験などを元に執筆をしています。