クレジットカード現金化で用いる金券の中でも、新幹線回数券や商品券は換金率の高さで一際高い人気を誇っています。
けれどもいざ現金化のために回数券を購入しようと思ったら、突然カードが使えなくなってしまうことが少なくありません。
それもそのはず。新幹線回数券はクレジットカードの自動検知システムに引っかかる可能性が高く
普段あまり高額な決済を行わない方の場合、高い確率で利用停止になってしまう可能性をはらんでいます。
しかし、これを極度に恐れる必要はありません。
なぜならカードの利用停止は強制解約とは異なり、たとえ使えなくなってしまったとしても、正しい手順を踏めばまたすぐに利用できるようになるからです。

今回は、新幹線回数券をクレジットカードで購入すると高確率で利用停止になってしまう理由と、カードが使えなくなってしまった時の対処法、そして安全かつ確実に回数券を購入できる方法をご紹介いたします。

新幹線回数券や商品券は換金率が高い一方 いざ購入する時に利用停止になる可能性が高い

新幹線回数券や商品券は換金率が高い一方 いざ購入する時に利用停止になる可能性が高い

新幹線の回数券は、業者を利用せず自分で行う方から大きな人気を集めているクレジットカード現金化の方法です。
区間や有効期限によって買取価格は変動しますが、高いところでは定価の90%ほどで買い取ってくれるため、専門の業者へ依頼するよりも遥かに高い換金率で現金化ができるので、人気があります。

しかし換金率が非常に高い一方、カードでの購入時には注意が必要です。

なぜなら、新幹線回数券や商品券は換金性の高さゆえに、購入時にカードが利用停止になってしまう可能性が非常に高い商品だからです。
もちろん、新幹線回数券をクレジットカードで購入してはいけない、といった決まりは一切ありません。
事実、JRの券売機とみどりの窓口ではそれぞれクレジットカードによる回数券購入を受け付けており、利用を歓迎しています。
しかしいざ駅の券売機で購入しようとすると、高確率でカードそのものが使えなくなってしまうのが現状です。

関連ページ:カード会社がクレジットカード現金化をしてはいけないと言っている理由

クレジットカード会社がカード決済を自動検知·利用停止する仕組み

なぜカード決済に対応している券売機にも関わらず、いざ決済をしようとするとカードそのものが使えなくなってしまうのでしょうか?
その原因は、クレジットカード会社が運用している不正利用の自動検知システムにあります。

クレジットカード会社では 全ての利用・決済情報をコンピューターでチェックしている

クレジットカード会社では 全ての利用・決済情報をコンピューターでチェックしている

カード会社では通常、自社のクレジットカードを用いて行われる決済を常にチェックしています。
会員ごとにどんなお店でいくらの決済があったのかを監視しているため、不自然な利用記録があると不正利用の疑いがかかることがあります。
もし不正利用の疑いが生じた場合、コンピューターの自動検知システムによってカードが利用停止になり、解除手続きが行われない限りそのカードでの決済ができない仕組みになっています。

例えば、自宅近くのスーパーで数百〜数千円くらいの買い物にしかカードを利用しない人が、ある日いきなり10万円の買い物をした場合、カード会社は不正利用を疑って決済ができないようにすることがあります。
普段のカード利用状況から考えると、明らかに不自然な利用の仕方だからです。

換金性が高い商品の大量購入も カード利用停止の対象になる

ブランド品や電化製品など換金性の高い商品を大量に購入した場合にも、同じく自動検知によって決済不可となることがあります。
海外ではよくあることなのですが、カード番号が流出した時真っ先に行われるのが換金性の高い商品の購入です。
盗み取ったカード番号で手当たり次第に換金性の高い商品を購入し、それを転売して現金を得るといった犯罪が、海外では数多く報告されています。
そのため、クレジットカード会社では換金性の高い商品の購入にも極めて敏感です。
特に普段少額決済にしかカードを用いることがない方の場合、新幹線回数券やギフト券などの換金性が高い商品をまとまった額購入しただけで、即利用停止になってしまうことも決して珍しくありません。

利用停止になってもクレジットカードが永久に使えなくなってしまうわけではない

利用停止になってもクレジットカードが永久に使えなくなってしまうわけではない

とはいえ、極度に恐れることはありません。
なぜならクレジットカードの利用停止は、あくまで一時的にカードが使えなくなるだけの措置であり、永久に利用ができなくなる強制解約とは異なるからです。

利用停止は、あくまで不正や規約違反でのカード利用を防ぐためにカード会社が一時的にかける制限です。
不正利用と疑われた決済がカード会員本人によるもので、なおかつ利用規約を逸脱したものではないと確認が取れたら、すぐに停止は解除されます。

これが強制解約であれば、二度とカードを利用することはできなくなってしまいます。
しかし利用停止はあくまで一時的なものです。
カード会社へ連絡をして、直前の決済が第三者による不正利用でないことや、規約に違反した利用を目的としたものでないことを説明すれば、すぐに利用再開の手続きが行われます。

また、強制解約時には信用情報への登録も併せて行われますが、利用停止であれば信用情報への登録が行われることはありません。
あくまでカード会社が安全対策として行った措置に過ぎないため、一時的にカードが使えなくなることと電話連絡の手間がかかる以外の影響はほとんどないと考えて大丈夫です。

利用停止にならずに新幹線回数券を購入するには?

それでは、利用停止にならずに回数券を購入するにはどうすればいいでしょうか?
最も確実な方法としては、あらかじめカード会社のサービスデスクへ連絡して、これから新幹線回数券を購入する旨を伝えておくことをおすすめあいます。

「カードを使うだけなのにいちいち連絡なんて面倒だなあ……」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし事前に連絡をすることで、自動検知にかかってしまうリスクは確実に回避できます。
また、カードを止められてしまう心配なく回数券を購入できるようになるため、安全かつ確実に現金化を行える点も大きなメリットです。

なるべく早く現金を工面したい時に、カードが使えなくなってしまっては元も子もありません。
そうした事態を防ぐためには、まずはサービスデスクあてに1本電話をかけることをおすすめいたします。

利用停止は決して怖いものではない 万一カードが停まっても落ち着いて対処しよう

利用停止は決して怖いものではない 万一カードが停まっても落ち着いて対処しよう

新幹線回数券を購入しようとした時にクレジットカードが利用停止になる可能性が高い理由について、ご紹介いたしました。
新幹線回数券を用いた現金化は非常に高い換金率が魅力的である一方、高い確率で利用停止になってしまうリスクも存在する一長一短な方法であることがお分かり頂けたかと思います。

公共料金や電話代の支払いにも使用しているカードが取扱不可になった場合、日常生活において大きな影響が出てしまうことは避けられません。
そのため、自動検知による利用停止は可能な限り避けたいものです。
しかしながら、極度に恐れる必要は全くありません。
記事中で触れた通り、万一カードが使えなくなってしまったとしても、カード会社へ電話をかけて再開の手続きを取ってもらえば良いのですから。
突然カードが使えなくなってしまったら、きっと慌ててしまうことでしょう。
けれどもこういう時こそ冷静になり、適切な手を打つことが大切です。