クレジットカードの審査期間、どのくらいかかるかご存知ですか?

一昔前、郵送による申込が主流だった時代には、申込からカードが自宅へ届くまでに大抵2~4週間ほどの日数を要しました。しかし今日ではWEBによる申込が主流になり、審査そのもののスピードも迅速になったため、多くの会社では1~2週間、早いところでは申し込んだその日のうちに審査・発行まで終わる「即日発行」を行う会社も出てきました。

海外旅行を始め、何かの機会に新しくカードの発行を検討する場合には、この審査・発行期間を踏まえて申込を検討する必要があります。カードを使う予定日の前日に2週間の審査期間を要するカードを申し込んでも、届いた時にはすこし手遅れになってしまいますからね。

そこで今回は、クレジットカード審査の中でも書類準備や審査日数にやや高めのハードルがあるキャッシングに焦点を合わせ、具体的な審査日数と必要な書類、そして即日発行が出来るカードについて解説・ご紹介致します。

キャッシング枠の審査について

キャッシング枠の審査について

クレジットカードのキャッシング枠は、普段の買い物で使われるショッピング枠とは別の基準で審査が行われます。1枚のカードでショッピングとキャッシングのそれぞれが利用できるため、ひとまとめに審査が行われているように思えますが、実は全くの別ものなのです。

クレジットカードは「割賦販売法」という法律と、カード会社各社の審査基準によって利用枠が決められます。一方のキャッシング枠、こちらもカード会社の審査基準で審査が行われる点は同じですが、それに加えてカードローンと同じく「貸金業法」と呼ばれる法律に基いた審査も行われます。

この貸金業法、審査においてややくせ者な法律でもあります。本人確認のためにパスポートや運転免許証、保険証などの身分証明書が必要な点はクレジットカードと同じですが、50万円以上のキャッシング枠を希望する際には収入証明書の提出が求められるからです。

必要書類の準備日数も審査期間に織り込んでおこう

収入証明書は主に給与明細や源泉徴収票、確定申告書などが当てはまりますが、源泉徴収票や確定申告書はなかなか見つからない場合も多く、勤務先や税務署へ再発行を依頼する場合には1週間ほどの時間を要します。

キャッシング枠の審査は通常だいたい1週間ほどの期間で完了しますが、それに加えてこの必要書類の準備日数も審査期間に含み、およそ2週間ほどの日数が必要になると見積もっておくことがオススメです。

海外キャッシングにも審査がある?

海外キャッシングにも審査がある?

海外旅行先で現金が必要になった時、両替よりも安い手数料で現地通貨を用立てられる海外キャッシングはとても便利な機能です。

旅行先で両替を行う時には、割高なレートと高額な両替手数料が発生するため、安価なお土産を購入する場合であっても高い出費となってしまうことが多々あります。しかし海外キャッシングの場合、両替所とくらべて割安なレートで両替が出来、手数料が格安に抑えられることでお得に現金を準備することが出来るのです。また、必要な時に必要な金額をATMで準備出来るため、安全面においても優れたメリットがあるのもまた嬉しいものです。

しかしながら、海外キャッシングも利用にあたっては審査が必要です。一見するとATMでお金を引き出しているように見えますが、これは通貨が日本円から旅行先の外貨に変わっただけで、キャッシングでお金を借りていることに変わりはないからです。従って、旅行当日までに申し込みだけでなく、審査も全て完了させておくことが必要となります。

申込みは郵送よりもWEBにしよう

申込みは郵送よりもWEBにしよう

気になる審査期間ですが、これは国内で利用するキャッシングと特に大きな差はありません。申し込みを受け付けてから1~2週間ほどで審査が完了しますが、より短期間で審査を完了させるためには申し込みをWEBで行うことをおすすめします。
郵送の場合、書類がカード会社へ届いて審査が開始されるまでにもある程度の時間がかかるため、審査日数はさらに伸びてしまいます。

一方、WEBからの申し込みであれば審査日数が延びることはありません。営業時間中なら即座に審査が始まり、夜遅くの申し込みであっても翌日の朝一で審査が始まります。また、これは稀なケースですが、郵便事故で書類が届かない危険もゼロに出来ます。このように、安全かつ迅速な手段として、WEB申し込みは最良の方法であると言えるでしょう。

キャッシング枠の増額にも審査が必要?

新規申し込みの時ほど高いハードルはありませんが、キャッシング枠を増額する際にも審査が必要です。増額時には今現在の収入と他社の借入・返済状況を基に申込時とほぼ同じ内容の審査が行われます。審査期間も1~2週間程度と、かかる時間は新規申込の時とほとんど変わりありません。

とはいえ、あまり心配はありません。増額後の希望額と他社での借入金額の合計が年収の1/3以内に収まっていて、返済の遅延がなければ、希望通りに増額されることが大半です。そのため、気軽な気持ちで増額申請を出しても、もちろん全く問題ありません。

場合によっては増額どころか減額になってしまうことも…

しかしながら、増額審査は申告内容によってはキャッシング枠が減額されてしまうこともあることに注意が必要です。例えば年収が下がって現在の枠が年収の1/3以上になってしまった場合や、他社で延滞があることがわかった場合、増額が見送られることに加えて、枠が減額されてしまいます。年収が下がってしまう点についてはやむを得ない事情もありますが、延滞でせっかくのキャッシング枠が減額されてしまっては非常にもったいないものがあります。これを防ぐため、たとえ他社であっても支払いの遅延を起こさないようにしましょう。

クレジットカードがすぐ欲しい! 即日発行可能なカードはあるの?

クレジットカードがすぐ欲しい! 即日発行可能なカードはあるの?

さて、クレジットカードは発行に1~2週間の期間が要する場合が大半ですが、時には「そんなに長い期間待てない!!」という場合もあるでしょう。この場合、早く届いてくれますようにと神頼みをしたりカード会社の審査部に念押しするのはあまりいい方法ではありません。発行を急かしてしまうと、かえって審査にマイナスの影響が及んでしまうことすらも考えられます。お急ぎの場合には、即日発行に対応しているクレジットカードを選ぶことがオススメです。

数はあまり多くありませんが、申し込んだその日のうちにカード発行を受け付けてくれる会社は一定数存在します。もちろん、一部店舗でしか使えない仮カードではありません。発行されたその日から世界中で何不自由なく使えるカードばかりです。中でも最も使い勝手に優れている2枚をご紹介致します。

1.セゾンカード

セゾンカード

クレディセゾンが発行しているセゾンカードは、無期限でポイントをコツコツと貯めていけるポイントプログラム「永久不滅ポイント」をはじめ、VISA、Mastercardからアメリカン・エキスプレスまで幅広いバリエーションのカードを選べるラインナップの充実ぶりなど、優れた使い勝手が特徴の万能カードです。

これに加えてセゾンカードでは、パルコやロフト、西武百貨店などで即日発行を受け付けています。申込書の記入が終わってから最短30分でカードの発行が出来るため、旅行や出張などで一刻も早くカードが欲しい場合には一際オススメの1枚となります。

2.エポスカード

エポスカード

丸井グループが発行するエポスカードは、年会費無料でありながらカラオケやホテル、レストランの優待価格利用に始まり、海外旅行保険の付帯や旅行先でのレストラン・エンターテイメント予約サポートなど、これでもかという程にサービスが充実していることが魅力のカードです。

カードブランドはVISAのみですが、発行難易度が易しく、審査スピードが非常に早いため、マルイの店頭で申し込む場合には申込書の記入が終わってすぐにカードを発行してもらえます。即日発行だからといって、手抜き審査をしているわけではありません。エポスカードの申込はタブレット端末を使って行うため、申込書の記入と同時進行で審査を行うことで、審査の待ち時間を最小限に留めているのです。晴れて発行されたら、あとは裏面にサインを記入するのみ。満載の特典に加えて即日発行も出来る、最初の1枚にもぴったりな1枚です。

まとめ

クレジットカードの審査に要する期間について、ご紹介致しました。多くのカードではまだ申込から発行まで1~2週間ほどの期間を要し、またキャッシング枠の追加設定にもほぼ同じ日数が必要です。従って、海外旅行やクレジットカードを使う大きな買い物を予定している場合には、当日の2~3週間前までに申込を済ませておく方が良いでしょう。そうすれば、仮に申込書に不備があったり、収入証明書などの追加書類提出を求められても安心です。

また直前にカードが必要になった時には、記事中でご紹介した即日発行可能なクレジットカードもおすすめです。即日発行可能なカードであっても、使い勝手の良さや特典・ポイントの充実度は他のカードとくらべて決して見劣りしていません。

むやみに焦ることなく、自分自身にピッタリ合ったクレジットカードを選び、便利に使いこなしていきましょう。

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