就職という人生のターニングポイントを迎えた新社会人にとって、クレジットカード選びはとても重要です。
お店での決済を便利に、そしてスマートに行えるだけでなく、クレジットカードはこれからの社会人生活に欠かせないものになるからです。

例えば、車を買って遠出をする際にはETCカードが必需品になりますが、ETCカードはクレジットカードがなければ(基本的には)持つことができませんし、便利なネットショッピングでもクレジットカードがないと思ったように買い物ができないでしょう。

しかも、クレジットカードは便利なだけでなく、社会人としての「ステータス」の証明にもなるのです。
これからのあなたの人生の「相棒」となるクレジットカードの選び方について、紹介していきます!

年収が低い新社会人でも、クレジットカードを作れるの?

年収が低い新社会人でも、クレジットカードを作れるの?

これからクレジットカードを作ろうとしている新社会人の方にとって、まず疑問に思うのは「年収が低い新社会人でもクレジットカードを作れるのか」ということではないでしょうか?
カード会社は顧客の信用度(返済能力)を重視しますので、年収が低く、働いた実績のない新社会人は審査を通らないかも…という不安を抱く方もいるかもしれませんね。

結論から言うと、「クレジットカードは作れます」。
それどころか、新社会人の方はカード会社にとって、優良顧客です。なぜなら、クレジット業界にはさまざまな顧客のデータが蓄積されていますが、そのデータにより「人生で初めて持ったクレジットカードが解約されることは少ない」ことが裏付けされているからです。つまり「長く使ってくれる顧客になりやすい」ので、クレジット会社としては、ぜひとも新社会人にカードを利用してほしいと考えています。

つまり、新社会人の方は、「これから長い間付き合いが可能な優良な顧客」だとカード会社から認識されているので、カードの審査を通過する可能性は高いのです。こういったことから収入面で気後れする必要は全くないので、安心してクレジットカードに申し込んでくださいね。

さて、「クレジットカードは作れます」と断言しましたが、クレジットカードの審査を通過できないケースがたまにはあります。まず考えられるのは、信用情報機関に「事故履歴」がある場合です。「事故履歴」とはつまり、支払いの「遅延」や「滞納」などの履歴のことです。

支払いの履歴は信用情報機関に登録されており、カード会社はクレジットカード審査の際に必ずその信用情報機関の記録を参照するため、「事故履歴」がある場合には審査を通過することが非常に厳しくなってしまうのです。軽い気持ちでカードローンやクレジットカードなどの支払いや分割払いを遅らせてしまうと、後々クレジットカードを持てないという大きなペナルティにつながりますので、支払いは遅れのないように確実に行いましょう。

また、当初の利用限度額はそう高くはなく、一般的には10万、20万程度に設定されます。
社会人に成りたてで大きな限度額を設定されてしまうと、金銭感覚が狂ってしまうことにもつながりかねませんので、限度額が低いのはあなたを守るためとも言えます。

限度額が少ないと不満を感じる方もいるかもしれませんが、クレジットカードは使用実績を重ね、遅延なく返済を続けることでカード会社からの信用が上がっていきます。カード会社からの信用を得た後であれば増額できるチャンスは大いにありますので、まずは低い限度額から初めて、少しずつ信頼を得ていきましょう。

審査に通りやすい、新社会人向けのおすすめクレジットカードはこれだ!

さて、新社会人の方でも問題なくクレジットカードを持てることがお分かりいただけたと思います。そこで、数多くあるクレジットカードの中でも、新社会人の方にオススメのカードをいくつか紹介したいと思います。オススメの理由もしっかり解説しますので、ぜひ参考にしてください。

三井住友VISA デビュープラスカード

三井住友VISA デビュープラスカード

クレジットカードにあまり詳しくない人でも、「三井住友VISAカード」というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
知名度抜群、シェアナンバー1のカードですので、所有していると「ちゃんとした社会人だな」と周りの目も変わってくるでしょう。

また、「三井住友VISAカード」はサポート面、セキュリティ面も万全のため、初めてクレジットカードを利用する方でも安心して利用できます。三井住友VISAカードの中でも「三井住友VISA デビュープラスカード」は、18歳~25歳までの方が加入できる、まさに新社会人にピッタリな一枚です。

まず年会費は年1回以上利用すれば翌年分が無料となりますので、実質無料と言えます。また、ETCカードも発行・年会費ともに無料ですので、これから車を買おうと思っている人にも安心ですね。「三井住友VISA デビュープラスカード」が通常のカードと違う点は、ポイントが通常のカードの2倍(還元率1%)も付くところです。

さらに、入会後3か月間は通常のポイントのなんと5倍(還元率2.5%)付与となるため、新生活が始まってすぐにいろいろと物を買いそろえたい新社会人の方にとっては非常にお得なカードです。貯まったポイントは他のいろいろなポイント(マイレージやnanacoポイントなど)やギフトカードに交換できるなど使い勝手が良いので、お金がない新社会人にとっては大きな味方になってくれるでしょう。

さらにこの「三井住友VISA デビュープラスカード」のすごいところは、満26歳になると「三井住友VISAプライムゴールドカード」に、そして満30歳になると「三井住友VISAゴールドカード」へ自動的にランクアップできることです。

この「三井住友VISAゴールドカード」の社会における「ステータス性」は非常に高く、まさにエリートが所有するのにふさわしいカードと言えます。「三井住友VISAゴールドカード」の審査基準は厳しく、普通は所有することが難しいカードですが、「三井住友VISA デビュープラスカード」を持ち続けることで自動的に「三井住友VISAゴールドカード」にまでランクアップできるのは新社会人・若者の特権といえますね!

続いてのオススメのカードを紹介します。

JCB CARD EXTAGE

JCB CARD EXTAGE

JCBカードは、日本で発行される唯一の国際ブランドです。日本のどこでもいろいろな店で使うことができるのが大きなメリットです。そのJCBカードにも、若年層向けの「JCB CARD EXTAGE」というカードがあります。

「JCB CARD EXTAGE」は18歳~29歳までの方が加入でき、新規加入後5年間は年会費が0円といううれしいカードです。

また、「JCB CARD EXTAGE」も「三井住友VISA デビュープラスカード」と同じくカード入会後3か月はポイント還元率が高くなり、通常の3倍(還元率1.5%)もポイントがもらえます。さらに、4か月目以降も通常の1.5倍のポイントが付くので、非常にお得です。

また、年会費が無料のカードにもかかわらず「海外旅行保険」が付帯する点も大きなメリットです。海外旅行中の怪我による死亡保障が最高2,000万円、病気や怪我による治療費用の保障が最高100万円、その他にもさまざまな保障が受けられます。
海外での治療は保険が効かないため驚くほど高額になる可能性があるので、もしもの時「海外旅行保険」の存在は非常にありがたく感じるでしょう。
社会人になり海外へ旅行するときには、旅のお供に「JCB CARD EXTAGE」がオススメですよ。

さて、最後にオススメなのは、実用性ではナンバーワンともいえるこのカードです。

楽天カード

楽天カード

知名度バツグンな「楽天カード」ですが、実用性の面では右に出るものはいないくらいお得なカードです。楽天カードの年会費は永年無料、新規入会で5,000ポイント~10000ポイントももらえます。

クレジットカードはその発行母体によって消費者金融系、流通系、信販系、鉄道・交通系、銀行系などに分類分けされますが、「楽天カード」はその中の流通系のカードに属します。審査の厳しさは、銀行系が最も厳しく、消費者金融系が最も甘く、そして流通系は消費者金融系の次に甘めだと言われています。

なぜ流通系カードの審査が甘めかというと、流通系カードは主婦層や若者層などをメインターゲットとしており、多少信用度が低くても購買意欲が高い客を多く確保することを重視しているからです。ですので、大手流通系の「楽天カード」は初めてクレジットカードを持つ人にとっては敷居が低く、気軽に申し込める点もメリットですね。

また「楽天カード」の特徴はなんといっても高率でポイントが貯まる点です。まず、基本のポイント還元率が1%と高めな上、ポイントの有効期限は最後にポイントを獲得した月を含めて1年なので、普段から継続的に使っていれば実質無期限でポイントを貯め続けることができます。ポイントの有効期限が1年や2年のカードが多い中で、無期限でポイントを貯めることができるのは大きなメリットです。

さらに、楽天市場で買い物をする場合にはさまざまなポイントアップのサービスが存在し、最大でなんと7%ものポイント還元を受けられます。頻繁に楽天市場を使う人であれば、「楽天カード」を持たない理由がないと言っていいほどです。その上、「楽天カード」は電子マネーとの相性がよく、「nanaco」や「楽天Edy」に「楽天カード」からチャージをすることで、ボーナスのポイントも付与されます。そのポイントはもちろん次の買い物にも利用できますので、「ずっと値引きが続く」ということになります。
入会金・年会費無料でその値引きが受けられるので、持たない手はないですよね?

他にも、「JCB CARD EXTAGE」と同じように「海外旅行保険」が付与され、怪我による死亡保障が最高2,000万円、病気や怪我による治療費用の保障が最高200万円付くなど、年会費無料とは信じられないほどの特典の数々です。

どうして落ちるの?新社会人がクレジットカードの審査に落ちてしまう理由

どうして落ちるの?新社会人がクレジットカードの審査に落ちてしまう理由

前述の通り、新社会人の方はカード会社にとって優良な顧客と見なされています。しかしそれでも、クレジットカードの審査に落ちてしまうことがあります。それはなぜなのでしょうか。

第一の原因として申込み時に希望する利用限度額が高すぎることが考えられます。希望の限度額が高い場合、その限度額に見合った人物できちんと返済していけるかどうかを見極めるため、審査は通常よりも厳しくなります。
そのため、審査を通過できる可能性が低くなってしまうのです。

ですので、初めてカードを申込む時は利用限度額を低めにして申し込むようにしましょう。先に触れた通り、カードは利用し続けることでカード会社からの信用が上がっていき、その後増額のチャンスが生まれますので、まずは確実にカードを所有し、信用を積み重ねることから始めるようにしましょう。

そして、クレジットカードの審査を通過できない原因として第二に考えられるのは、信用情報機関に「事故履歴」が残っている場合です。こちらは新たなカードを発行してもらうにはかなり深刻な状況です。「事故履歴」とは、支払いを「遅延」したり「滞納」したりした場合に信用情報機関に履歴として記録されるもので、カード会社は審査時に必ずこの信用情報機関に過去にこうした事故がなかったか問い合わせを行います。

その際に「事故履歴」が記録されている場合、クレジットカードの審査を通過するのは絶望的と言ってもいいでしょう。「事故履歴」は、クレジットカード・カードローンの履歴だけでなく、例えば携帯料金の分割支払いを「遅延」したり「滞納」したりしてしまった場合も信用情報機関に記録される可能性があります。

学生時代に軽い気持ちで携帯料金の支払いを遅らせてしまったことで、社会人になってから後悔することになってしまいますので、どんな料金の支払いでも確実に行うようにしましょう。ちなみに、審査を通過しなかった場合、カード会社からはその理由を通知されることはありません。

もし自分の信用情報が気になる場合は、「CIC」や「JICC」などの信用情報機関に開示してもらうように申込みをしましょう。

CICのアドレス
http://www.cic.co.jp/mydata/index.html
JICCのアドレス
https://www.jicc.co.jp/kaiji/

「遅延」や「滞納」などの事故履歴は返済しても一般的に5年ほど掲載されてしまうので、事故履歴が消えるのを待ってから、クレジットカードの申込みをするようにしましょう。

なお、クレジットカードの審査に通過できないからと言って、手当り次第にクレジットカードの申込みを行うことはやってはいけません。クレジットカードの申込みをして、審査を通過できなかったことも信用情報機関に記録されてしまうため、あなたに関してネガティブな記録が増えることになり、クレジットカードの審査を通過することがさらに困難になってしまいます。

さらに同時に多数のカードを利用して、返済せずに逃げてしまうのではないかと不審に思われてしまいます。
審査を通過できるか不安な人は、下調べを確実に行った上で審査通過の可能性が高いカードに絞って申込みを行うように心がけましょう。

ここが意外な落とし穴!新社会人がクレジットカードを持つ時の注意点

ここが意外な落とし穴!新社会人がクレジットカードを持つ時の注意点

クレジットカードはみなさんが知っているように非常に便利でお得なものです。しかし、まだ金銭感覚がしっかりしていない新社会人が誤ったクレジットカードの使い方をしてしまうと、意外な落とし穴にはまってしまう危険性があります。
危険な落とし穴に落ちてしまわないよう、クレジットカードを持つに際して注意してほしい点がいくつかあります。

第一に気を付けて欲しい点は、クレジットカードは「借金」だという認識をしっかり持つことです。クレジットカードでは買い物が簡単にできてしまうため、「限度額一杯までが自分のお金だ」と錯覚してしまいそうになります。
しかし、たかだが10万、20万円でも立派な借金です。借金をしているという自覚がないままクレジットカードを使い続けると、気が付いた時には手に負えないほどの額になっているおそれがあるので、重々注意してください。

そして、第二に気を付けて欲しい点は、できる限り分割払いやリボ払いをしないことです。クレジットカードには、分割払いやリボ払いなどといった返済を楽にする仕組みが存在しています。カード会社のホームページには、「月々3,000円のリボ払いで楽々返済!」などという宣伝文句でリボ払いをアピールしていることがあります。

しかし、「月々3,000円の返済で良いなんて、なんて楽なんだろう」と考えるのは大変危険です。なぜなら、返済が終わるまで間、借りているお金に対して高額な金利が発生し続けているからです。クレジットカードの金利は通常15%ほどです。例えば、金利15%で10万円を借りて月々3,000円ずつ返済すると、返済までになんと4年近く、そして金利は3万円以上も支払うことになるのです。

ですので、分割やリボ払いは行わず、極力一括返済をするように心がけましょう。なお、2回払いの場合は金利が発生しないため、本当に困った時だけ2回払いを使う、など自分の中でルール作りをしておくのが良いでしょう。

まとめ

さて、今回は新社会人の方に向けて、初めてのクレジットカードの選び方、おすすめのクレジットカード、そしてカードを持った時の注意点について解説させて頂きました。これからの社会を担う新社会人の方は、カード会社にとっても大切なお客様ですので、胸を張ってカードを申し込むと良いでしょう。今回紹介した3つのクレジットカードは新社会人の方からの人気が高く、どれを初めてのクレジットカードに選んでも今後のあなたの人生をサポートしてくれる心強い相棒になってくれるはずです。

クレジットカードを持っていない人は、まずは実際にカードを手にして使ってみないとそのカードの良い所や不満なところが見えてこないものです。新社会人の方は、まずは審査に通りやすいクレジットカードを手に入れ実際に使いながら、クレジットカードの使い方の基本を学んでください。使っているうちに段々と自分に合っているクレジットカードがどんなものか、自分に合っている使い方がどんなものかが見えてくるはずです。もし初めてのカード選びに迷っている場合は、今回紹介したカードの中から選ぶのをオススメします!

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