ATMにクレジットカードを挿入し、暗証番号を入れようと思ったら…何か様子がおかしい。しばらくするとカードが出てきて「このカードはお取り扱いできません」と画面に表示されてしまった。
こんな経験はありませんか?

クレジットカードでキャッシングをする場合、何らかの理由で突然キャッシングが出来なくなってしまうことがあります。磁気不良によってATM操作が出来なくなった場合や、返済が遅れた、あるいは限度額オーバーによって利用停止停止してしまった場合など、理由は様々です。

けれど突然キャッシングが出来なくなってしまうと、不便なことに加えて大きく動揺してしまいますよね。原因がわからず、一体どうすればいいのかと頭を抱える……そんな事態は出来る限り避けたいものです。けれど大丈夫です。クレジットカードが突然使えなくなる原因は、大きく4つに絞り込めます。急に使えなくなっても、この4つの原因のどれかだろうなと冷静に判断し、適切な手を打てば、早々に利用再開まで漕ぎ着けることが出来ます。

原因と対策をちゃんと知り得ていれば、何も恐れる必要はありません。突然の困った事態の時こそ、冷静に打つべき手段を打っていくことを心がけましょう。

今回はある日突然クレジットカードでキャッシングができなくなった場合、どんな原因が考えられ、どうすれば利用が再開できるようになるのかについて解説・ご紹介致します。

急にクレジットカードが使えなくなった理由とは?

突然クレジットカードが使えなくなってしまった場合、主な理由に考えられるものが、大きく分けて4つあります。順に見ていきましょう。

磁気不良が起きてしまった

南京錠とクレジットカード

スマホやタブレットの傍にクレジットカードを置いていた場合、通信電波によって磁気不良が怒ってしまい、ATMやカードリーダーに通しても利用が出来なくなってしまいます。この場合、カードの磁気を元に戻すことは出来ないため、カードの再発行が必要となります。

不正利用防止のため ロックがかかった

クレジットカードの利用時、不正利用を検知する監視システムが動いていることをご存知でしょうか?例えばもし何らかの理由でカード番号が流出してしまった場合でも、このシステムで不正利用を検知すれば自動でカードのショッピング・キャッシング利用は出来なくなり、被害を食い止めることが出来るのです。

しかしこのシステム、残念ながら誤検知も多々あるのが悩みどころです。例えばいつもと違うお店で買物をした時や、普段使わないコンビニのATMでキャッシングを行ったときなどに「これはもしかして不正利用?」と見なしてカードを止めてしまうことが多々あります。この場合、本人の利用であるにも関わらずカードが利用できなくなってしまうのです。

利用限度額をオーバーしてしまった

クレジットカードには利用限度額が設けられており、限度額以上の利用があった場合にはさらなる利用ができないようになっています。

誤解される方が多いのですが、クレジットカードの利用限度額とショッピング枠、キャッシング枠には少し特殊な関係があります。

例えばショッピング枠が100万円、キャッシング枠が30万円のカードがあったとします。街中での買い物で100万円まで、キャッシングの利用で30万円まで、合計130万円まで利用できると思いがちなのですが、実際は異なります。

誤った利用限度額
利用限度額 ショッピング枠+キャッシング枠
正しい利用限度額
利用限度額 ショッピング枠
(キャッシング枠もショッピング枠の中に含む)

キャッシング枠はショッピング枠の中でキャッシングに利用できる金額を指しており、仮に30万円分をキャッシングで利用した場合、ショッピングでは70万円までしか利用は出来ません。これを誤ってショッピング枠とキャッシング枠の合計が利用限度額と見なしていた場合、限度額オーバーとなってしまいます。

それぞれの枠の仕組みを理解した上で、普段何にいくら使ったかを家計簿アプリや手帳などで管理していれば、限度額オーバーになってしまうことはあまりありません。しかし公共料金や携帯料金の支払いをカードで行っている場合、知らず知らずのうちに多くの決済を行っていて限度額を超えてしまっていることがあり、店頭やATMでいきなり「お取り扱いできません」とエラーが出てしまうことがあります。

不便なことに加えてとても恥ずかしいデメリットでもあるため……出来ることなら避けたいものですね。

4.支払いを延滞してしまった

カードで支払い

毎月の支払いを延滞してしまった場合、支払日の翌日から自動的に全てのカード利用が出来なくなってしまいます。支払いが行われていないのにカードの利用ができてしまっては、誰も料金を払ってくれなくなるからです。

一昔前は、口座引き落としの結果が銀行からカード会社へ届き、停止手続きが行われるまでの間もカードが使える場合がありました。しかし今日ではオンライン化によって引き落とし状況が即カード会社へ伝わるため、引き落とし日の翌日深夜0時から即利用が出来なくなるカードが大半です。

また、延滞はカードの利用が支払いを済ませるまで出来なくなるだけでなく、信用情報にも悪い記録が残ってしまうデメリットがあります。これを防ぐためにも、出来る限り期日通りの返済を心がけていきましょう。

利用限度額を超えている時の対処法

キャッシングの利用限度額を超えている場合には、すでに借り入れているキャッシング利用分を返済していく他、増枠とショッピング枠の臨時返済を行うことで利用を再開できます。

増枠の場合

増枠を行う場合、カード会社の会員向けページへアクセスするか、サービスデスクに電話をして増枠申請を行います。しかしこの増枠申請にはひとつだけ注意点があります。キャッシング枠の増額はショッピング枠と比べて審査が厳しい傾向があるため、希望通りの枠を得られるとは限りません。また、審査には1週間ほどの日数を要するために即日でキャッシングが出来ないデメリットもあります。申請自体は簡単に行なえますが、その前に一度、本当に増枠が必要か? 今一度の熟考を強くおすすめします。

ショッピング枠の臨時返済の場合

3枚のクレジットカード

総利用枠のうち、ショッピング枠を多く使いすぎていてキャッシング枠が削られてしまうといったケースもあります。この場合、増枠申請よりも確実な方法として、ショッピング枠の臨時返済があります。カード会社のデスクへ臨時返済をしたい旨を伝えると、指定口座の番号を教えてもらえます。そこへお金を振り込むことで、毎月の支払日を待つことなくショッピング利用分の返済を行うことが出来、入金が確認され次第キャッシング・ショッピングそれぞれの枠が回復します。

臨時返済・増枠はそれぞれキャッシングの利用再開に限らず、ショッピング枠の利用再開にももちろん有効です。ポイントを貯める目的でのカード利用や少し大きな買い物を予定している時には、きっと大いに役立ってくれることでしょう。

利用停止から再開するまでにかかる時間は?

さて、クレジットカードが利用停止になってしまってから再開するまでにはそれぞれどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

磁気不良の場合 1~2週間ほど

磁気不良でカードの再発行が必要となった場合、申込から再発行カードの到着までは1~2週間ほどの日数を要します。やや長い時間がかかりますが、再発行期間中もICチップを利用したショッピング利用や振込みによるキャッシングは引き続き利用が出来るため、あまり不便を感じずに済むのがありがたいところです。

不正利用誤検知の場合 電話をかけてすぐ

不正利用監視システムが誤ってカードをロックしてしまった場合、カード会社へ電話をかければすぐにまた利用出来るようになります。以前は加盟店から電話をかければ利用再開の手続きが行われたのですが、最近はカード会員本人からの電話で利用再開の手続きを行う会社が多い傾向があります。何もペナルティを課されることなく、すぐに利用ができるようになるため、限度額オーバーや支払い遅延などの心当たりがなければ、早々に電話をかけてしまうことをおすすめします。

限度額オーバーの場合 増枠は1週間前後 繰り上げ返済は入金確認後

クレジットカードとパソコン

限度額オーバーの場合、増枠は先述の通り1週間前後で審査結果が伝えられます。結果通知と同時に増枠手続きが行われるため、反映を待つ必要が無いのが嬉しいところです。

繰り上げ返済の場合にはカード会社による入金確認が終わった後、最短で即日、遅くても翌日までにはショッピング・キャッシング共に利用できるようになります。

なお、エポスカードやファミマTカードのように臨時返済を店頭ATMで行える場合、入金確認を待つことなく、枠が即時回復します。電話をかける手間も省けるため、限度額以上のカード利用が多い方にとっては嬉しいものですね

延滞の場合 支払った当日~カードによっては最長3カ月間利用できない場合も…

支払い遅延を起こしてしまった場合ですが、これは各カード会社によって大きく異なります。入金忘れですぐ支払いを完了させた場合、臨時返済と同じく入金が確認出来次第すぐに利用再開となる場合が大半です。しかしカード会社によっては厳しいところもあり、入金確認後3カ月ほど利用できない会社もあります。この場合、翌月以降も遅延なく支払っていき、カード会社との信用関係を修復していくことが重要となります。

まとめ

クレジットカードでのキャッシングが突然出来なくなった場合の原因・対処法について、ご紹介致しました。突然ATMや店頭での利用が出来なくなった場合でも、その原因には様々なものがあり、対処法もまたバラバラであるのは困ったものです。けれども思い当たるフシがあれば、それをもとに対処法を探り当てて早期に利用を再開することが出来ます。

幸いなことに、限度額オーバーと不正利用の誤検知はすぐに利用再開の手続きが出来、磁気不良の場合にもキャッシングは再発行までの間のみ振込で代用するなどして引き続きの利用が可能です。このように、前もって対処法を知り得ていれば、不便な期間も最短に留められます。